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堀ちえみが“舌がん”を告白…高まる40~50代の三大疾病リスクとは?

 第3位の脳血管疾患は、後遺症の危険性も高い病。脳神経外科医の村山雄一氏によると、40代からの事例が増えているのだとか。 「脳卒中は脳の血管が詰まって血流が途絶える『脳梗塞』、血管が破れて出血する『脳出血』、動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破れる『くも膜下出血』に分類されます。くも膜下出血の生存率は一概には言えませんが、発症した人の約3分の1は死亡。残りの7割の人のうち、約半数はなにかしらの障害が残る可能性があり、40代以降で増加傾向にあります」
三大疾病

年代別死亡数(脳血管疾患)

 三大疾病について年代別の発症数を見ると、40~50代から急激に増え、70代でピークを迎える。前出の及川氏も警告する。 「食事が肉類中心になって欧米化し、脂質を過度に摂取している人が増えたことで全体のリスクが高まっています。加えて、運動の頻度が落ちがちで、仕事と家庭でのストレスで血管収縮が起きやすい現代の40~50代は、発症数が増えていく可能性があるんです」  自身の死だけでなく子供の養育費など、残される家族にもリスクがつきまとう40~50代は、今こそ三大疾病と向き合うべきだ。 【樋野興夫氏】がん哲学者 順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授。がん患者の不安や悩みを受け止める「がん哲学外来」を’08年に創設。著書に『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)など 【及川裕二氏】循環器内科医 心臓血管研究所附属病院・医学博士。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を専門とし、多くの心臓血管手術を経験。ステント療法の専門家としても知られる 【村山雄一氏】脳神経外科医 東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座主任教授。スマホを利用した脳卒中の治療補助システムを発案し、世界の脳卒中医療を進化させるキーマンといわれている ― [早死にしない]生き方 ―
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