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40歳を襲った心筋梗塞。健康診断で異常なしだったのに…前兆はあるのか?

 三大疾病「がん・脳卒中・心筋梗塞」が急激に増える40~50代。実際にそれらを発症しながら生還した人の話を聞き、病の実情と生き残る方法や気になる治療費など徹底取材した。
熊谷保志さん

【熊谷保志さん】一日の塩分摂取量は5g以内、ビタミンサプリでも栄養補充をして体調管理をさらに徹底。軽い運動は問題なく楽しめているとか

一見健康そうでも……突如襲いくる病の恐怖

 熊谷保志さん(仮名・40歳・メーカー)を心筋梗塞が襲ったのは、’18年12月上旬と、つい最近だ。 「いつもより激しく空手の稽古をしていたら、急に胸が痛みだしたんです。しかも道場の片隅で休んでも一向に治まらず、むしろ呼吸が次第に浅く小刻みになって。その様子を心配した仲間が、慌てて救急車を呼んでくれました」  診断結果は急性心筋梗塞で、2週間入院。カテーテル治療を受けて体は良くなったものの、腑に落ちない部分もあるとか。 「1週間ほど前から腹部に鈍い痛みがあったので、それが前兆だったのかもしれません。ただ、3か月前の健康診断でも異常値はなかったし、定期的な空手での運動と、バランスのいい食生活を心掛けていたのでショックでしたね。発症の前に出張で2週間ほど滞在したカナダでの暴食と、時差ボケで空手の稽古のペースを落としたことが原因なんでしょうか……」  公益財団法人・日本心臓財団のHPによると、急性心筋梗塞の50~60%は前兆があるという。3日前からの前兆では、「狭心痛のみ(胸が締め付けられる、胸が苦しいなど)」が37%、その他の症状(呼吸困難・息切れ、冷や汗、吐き気・嘔吐など)も併発していた人が51%だった(東京都CCU連絡協議会の調査)。  だが、「後で振り返ればあれが前兆だった」とは思っても、事前に心筋梗塞を予測するのはとても難しいという。  幸い、熊谷さんは後遺症などもなく、職場にも復帰している。
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かかった治療費は……
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