15歳年下の彼女の“黒すぎる過去”…不倫、援交、風俗勤務
阿部さん自身も、彼女にブランド品を買ってあげていたが、いつしか彼女はプレゼントを売るようになった。
「今時の若いコは、愛着が無いものをすぐ手放すのかな? とも思ったんです。俺からのプレゼントだけでなく、知らない男からのプレゼントも売っていたので、そういうものなのかなって」
旅行中の彼女から「カルティエのリングを脱衣所で盗まれた」と連絡がきたこともあった。振り返ってみると、おねだりをされて2つも買った合計30万の指輪も売っていたのだろう……。
彼女はブランド品も好きだったが、物を売っては、旅行や高額の化粧品に使っていた。
そんな彼女との同棲も長くなると、相手の両親とも仲良くなってくる。若かった彼女も30歳手前。結婚を匂わす雰囲気になったとき、“別れるなら今しかない”と悟ったのだ。その顛末はこうだ。
結婚するのであれば、最後にしっかりと綺麗サッパリ確認しようと思い「ブランドバッグの男との関係はなんだ?」と問いただしたところ、「ごめんなさい。彼には妻子がいるけれど、離れられない関係です」と正直に打ち明けられた。
援助交際に風俗勤務、プレゼントの売却や浮気と不倫。もう、彼女とは無理だと思った。
「君とは結婚できない」
すると、阿部さんの言葉を彼女はすぐに受け入れたという。
――あれから数年。現在、彼女はブランドバッグを買い続けた男と結婚をして子どもがいる。彼女は、ただ同棲だけをだらだらと続ける男よりも、いつか結婚をしてくれそうな男を選んだ。
「彼女との平和な日々は、6年間の同棲の中で1年ぐらいだったかもしれない。愛するがゆえに彼女の全行動が可愛く見えていたんだと思う。もう、結婚も恋愛もトラウマだよ」と話す阿部さんの背中はとても寂しそうだった。<取材・文/南沙織>
― シリーズ・寝取られた男たち ―

結婚する前に、怪しい行動を問いただしてみると…

―[シリーズ・寝取られた男たち]―
渋谷系ギャル雑誌編集部を経て、フリーランスとして主に雑誌・ WEB の編集や執筆、広告のクリエイティブディレクターとして活躍。日韓クォーター・韓国語留学経験を活かした執筆も手掛ける。Instagram:@happycandybox 1
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