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音楽好きの理想郷! “ロックなホテル”に泊まってみた

「音楽がうるさいと思うなら、あなたは年を取りすぎたということだ」

 ロックが隆盛だった時代は、今から何十年も前のこと。レトロなインテリアは、そうした時代へタイムスリップさせてくれる。スタッフをバンドメンバーというように、ロックな世界観は徹底していて、遊び心がいっぱい。バスローブはゼブラカラーだし、トイレットペーパーの予備ロールまでもが、ロックンロールの掛詞風に「Rock &(Extra)Roll (ロックな予備ロール)」と説明書きされているほど。

備え付けのバスローブもロックなテゼブラ柄

予備のトイレットロールも”Rock&roll”

 レコードプレーヤーや旧式のタイプライターが置いてある一方で、ちゃんとWi-Fiは飛んでいて、テレビもケーブルチャンネルが十分に揃う。コーヒーマシンも最新式で、ミネラルウォーターが毎日2本サービスされるのも嬉しい。古き良き街並みを遺しながら、ハイテク産業や名門大学といった新しい世界とも自然に融合してきた、いかにもボストンらしいホテルだ。

レトロなタイプライター

 もしかすると、古いタイプライターやちっともコンパクトじゃない備え付けの電話が、ジャマだという人もいるかもしれない(部屋は十分に広い)。  それに、ホテルに隣接しているバーでは、ライブ演奏が行われるなど、毎晩深夜まで大音量の音楽が響いている(ちなみに、アメリカンな和食や日本のアルコール類も提供している)。さらには、隣近所の宿泊客が部屋でガンガンとレコードを鳴らしているかもしれない(壁は十分に厚く、耳栓も完備している)。

中庭にはプールも完備

週末にはバーの入店待ちで人が溢れる

週末は行列ができるロックバー

赤提灯が!なぜか”居酒屋”コーナーも

 そういいったことが不便だとか、うるさく感じるという人には、このホテルはオススメしない。

階段の壁には「もし音楽がうるさすぎると思うなら、あんたは年寄りってことだ」のメッセージ

 みんな含めての世界観なのだ。ホテルの壁にはデカデカと「If the music is too loud, you’re too old.(音楽がうるさいと思うなら、あなたは年を取りすぎたということだ)」との音楽界の名言(?)がペイントされている。そういうことなのだ。  ホテル名のVerbの由来は、文字どおりの「動詞」よりも、派生する「reverb(リバーブ)」に思いがあるという。reverbとは、ギターなどの楽器にかけるエフェクト効果の一つ。エコーのように響き渡るのが特徴だ。

名盤ジャケットで彩られる廊下の窓ガラス

外は極寒、ということでニット帽とピンバッジがサービスされた

 伝えられてきた古き良き音楽を、現代にも再び何度も甦らせていきたい。そんな思いが詰まったこのホテルには、今も鮮やかに「ロックは生きている」。 取材・文・撮影/松山ようこ
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クールな公式サイト:https://www.theverbhotel.com/
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