更新日:2023年03月12日 09:26
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皆さんの心の闇に寄り添う上坂すみれ、ツアー千秋楽で複雑な家庭の5歳児の生き方を問う

新曲「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」を初披露

上坂すみれ アンコール代わりの「イショーラス」(ロシア語で「もう1回」の意)コールに応えた上坂とバンドメンバーはスタイリッシュなディスコチューン「ノーフューチャーバカンス」でアンコールの舞台の幕を開けると、ライブ序盤のMCもどこへやら。「ツアーファイナルにありがちなことをやります!」と宣言したのち、4月17日にリリースされる清 竜人プロデュースの新曲「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」を初披露するという、いかにもツアーファイナルらしい演出で客席を盛り上げる。  そしてそのドリーミーな正調アイドルポップで客席全体を踊らせた直後には、ハウシーなAメロ、Bメロから、突如高速8ビートのサビへと突入するストレンジなダンスナンバー「アンチテーゼ・エスケイプ」を投下。またも同志諸君にステップを踏ませて、さらに「私よりあなた方のほうが元気があるでしょう?」「それがオタクってもんだ!」「オタクってのは現場で拳を振り上げて、明日出社するときに疲労困憊しているもんなんだよ!」と煽ると、ハードファンク仕立ての「革命的ブロードウェイ主義者同盟」をパフォーマンスしてこの日一番の熱狂を演出してみせた。 上坂すみれ 終演後「私は社会への悪しき感情とルサンチマンを胸に生きてきた」と突如独白を始めた上坂は、「これまで音楽は憎悪で作ってきたけれど、これからは憎悪以外の感情でもやっていこうと思います」「皆さんのふとした心の闇に私はいます」と同志諸君に寄り添った音楽活動を展開することを約束。彼女のライブでは恒例となった「Ура!(ウラー!)」(ロシア語で「万歳」の意)と、自身のスローガンである「生産! 団結! 反抑圧!」を同志諸君と三唱すると、ロシア語で「さようなら」を意味する「ダスヴィダーニヤ」の言葉を残して『ノーフューチャーダイアリー』ツアーとこの日の公演を締めくくった。 取材・文/成松哲 撮影/鈴木健太(KENTA Inc.)・LUCAS EIZO
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(セットリスト)
01. 予感03
02. 踊れ!きゅーきょく哲学
03. 地獄でホットケーキ
04. Hello my kitty
05. 平成生まれ
06. 増殖罵倒少女の愚恋
07. ヤバイ○○
08. チチキトク スグカエレ
09. 祈りの星空
10. 罪と罰 –Sweet Inferno-
11. 閻魔大王に訊いてごらん
12. リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)
13. テトリアシトリ(Band inst)
14. よっぱらっぴ☆
15. 来たれ!暁の同志
16. POP TEAM EPIC
17. ♡をつければかわいかろう
18. 七つの海よりキミの海
<アンコール>
19. ノーフューチャーバカンス
20. ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡
21. アンチテーゼ・エスケイプ
22. 革命的ブロードウェイ主義者同盟
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