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Amazonからいきなり商品が来た…送りつけ商法の新型手口

大切に貯め込んだ資産をアコギな手法で奪い取る「騙しの手口」は、消滅する気配がまるでない。むしろ我々のライフスタイルの変化に合わせ、より巧妙に、狡猾に進化しているのが現実だ。その最新トレンドを探るべく、詐欺&悪徳商法の被害者・加害者双方を徹底取材。人間心理の隙間を巧みに突いてくる“悪魔のスキーム”を詳報する。
代引きで送られてきた財布

突然、代引きで送られてきた財布。ジッパーが閉まりにくく、素材のビニールも安物感がにじむ粗悪なコピー品なのだが……

ギリギリセーフを狙い撃つ新型・送りつけ商法の手口

 佐川急便を装ってショートメールを送り、詐欺サイトに誘導する手口が猛威をふるっているが、本当に品物が送られてくる悪徳商法も存在する。Amazonやヤマトの代引きサービスを利用して一方的に商品を買わせる「送りつけ商法」だ。望まぬ商品を買わされた主婦の守田倫子さんが振り返る。 「5500円の代引きが来たので、旦那が頼んだのかなと思って支払ったんです。後で聞いたら、身に覚えがないという。中身はビニールでできたヴィトンの財布でした」  もちろん、コピー品だ。ジッパーが閉まりにくく、素材のビニールも安物。それでも守田さんは返品をしなかった。 「それくらいの金額ならクレームを入れたり被害届を出すほうがめんどくさい。韓国のコピー屋さんで買ったら同じくらいの値段みたいだし、損はしてないかなって。実際、使ってますしね(笑)」  昔と違い、代引きが普及した今、こうした送りつけ商法は一部で活発になってきているという。ただし、一度でも受け取ってしまうと“情弱リスト”に載りかねないので、商品は受け取らないのが原則だ。
守田倫子さん(仮名)

守田倫子さん(仮名)

【守田倫子さん(仮名)】 アラサー主婦で1児の母。送りつけられたヴィトンのコピー品はすでに半年ほど使用しており、「元は取れた」とご満悦だ <取材・文/週刊SPA!取材班> ― 騙されてはいけない! ―
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