更新日:2023年03月28日 09:18
カーライフ

BMW320dオーナーも大絶賛!アルファロメオのディーゼルは何がスゴイのか?

アルファロメオのクリーンディーゼルを比較試乗

 日本人はアルファにロマンチックな思いを抱いているので、これまでディーゼルモデルは輸入されませんでしたが、BMWみたいに生まれ変わったジュリアやステルヴィオ(SUV)には、ついに導入されたのです。なぜって、いまや日本で売れてるBMW車の半分がディーゼルだから! 日本でもエリートはディーゼルを選ぶ時代になったのですネ!  で、日本初お目見えのアルファのクリーンディーゼルはどうなのか。先代BMW320d(ディーゼル)を愛車とする私が、キビシイ目をもって比較試乗に臨みました。
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アルファロメオのパドルシフトを見ると、守旧派ファンはセレスピードの悪夢がよぎりますが、最新の8ATを搭載するジュリアにはそんな心配は不要です。あとは「壊れないアルファに愛情を注げるか?」という自分との戦いです

 これはイイ! BMWよりイイ!  なにせエンジンが静かでなめらか。マジでディーゼルだと気づかない感じで気持ちよく回ってくれる。トルクもパワーもBMW以上! 排気量が2.2リッター(BMWは2リッター)と大きいけれど、それ以上の差を感じる。これはスバラシイ!  そこで頭をよぎったのは、VWのディーゼル不正事件だ。VWの不正ディーゼルもメッチャ気持ちよく回ってくれた。ひょっとしてアルファもなにかインチキやってるんじゃないかという疑いが頭をかすめるほどイイ! これは決して疑っているわけではなく、単に不思議なほどイイということです。
オートクラブ

ジュリア・ディーゼルに乗った後、先代320dに乗るととっても癒されます。機能面では最新モデルに及びませんが、実用上の不満は皆無だし、何しろ中古はコスパ抜群だし。これで十分です

 ジュリアはもともと、シャープすぎるほどシャープな操縦性を持っていますが、ディーゼルモデルもそれは変わらず、まさにスポーツカーのようにヒラリヒラリと向きを変える。ヘタクソは曲がりすぎてガードレールに激突するくらい曲がる。BMWみたいな重厚さはカケラもなく、ただただ軽やかに曲がりまくる!  うーん、ジュリアが欲しい!  でもジュリア、売れてないんだよね。やっぱ見た目も値段もBMWみたいになったので、「ならBMW買うわ」ってなるんでしょうか。世の中って難しいですね。

【結論】

 ジュリアからは「もうマニアックな存在を脱却してメジャーになりたい!」というアルファロメオの強い思いが伝わってきます。でも、それでマニアからソッポを向かれ、メジャーにもなれずに苦戦中なのでした
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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