カーライフ

トヨタや日産が撤退表明したディーゼルで突き進むマツダに活路はあるのか?

我々の心配をよそに、「迷わず行けよ、行けばわかるさ」精神で今日もクリーンディーゼルエンジンに磨きをかけているのが、“自動車業界のSAMURAI JAPAN”マツダであります。クルマに興味がない人はご存じないと思いますが、ディーゼルエンジンはヨーロッパを中心に排ガス規制が強化される方向で、お先真っ暗。マツダの逆張り戦略に希望はあるのか?

AUTOCLUB MJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

裏街道まっしぐら!マツダの戦略は吉と出るか凶と出るか?


「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言がある。人の行かない道を選んでこそ、美しい花見を楽しめるという意味だ。

 現在の自動車業界は、EVなどの電動化一色。電動化こそ正義で、それに取り組んでいないと取り残されるという空気感が充満している。

 それとは逆に、見事なまでの逆風状態にあるのがクリーンディーゼルだ。トヨタと日産はディーゼル開発からの撤退を表明。ホンダやスバルもそれに続く。本場ヨーロッパでも、ディーゼル車の販売シェアは、以前の5割以上から4割弱に落ち、さらに下落が続くと予想されている。

 そんななかマツダは、コンパクトSUV・CX-3の大幅マイナーチェンジを慣行した。

 目玉は、マツダ自慢のクリーンディーゼルエンジンを、1.5リッターから1.8リッターにデカくするというもので、相変わらずハイブリッドやEVモデルは影も形もない。まあそんなもん、急に出せるはずもないですけど。

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マツダSUVシリーズの末っ子「CX-3」は、今から3年前の’15年に登場。マイチェン前はクリーンディーゼルエンジンのみでしたが、今回から新たにガソリンエンジンも追加され、選べるようになりました

 ディーゼルは今や、わかりやすすぎるほどの裏道だが、それを行ってこそ花の山がある。いや「そこを行くしかない!」というのが、マツダの決意なのである(たぶん)。

 今回、CX-3の排気量をデカくした最大の理由は、今後欧州を中心に、さらに強化が予定されているディーゼル排ガス規制に備えるためだ。エンジンがデカいほうが、がんばらなくてもラクに力が出せて、排ガス中の有害物質を減らしやすい、と言えばわかりやすいでしょうか? VWのディーゼル不正問題をきっかけにした、ディーゼル叩きへの事前対抗策とも言える。

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約3万円アップは実質据え置き

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