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令和元年の甲子園ガイド 本命不在、優勝校はどこだ?

 101回目にして令和最初の夏の甲子園が始まった。本命が続々と地方大会で消え、いきなり戦国時代の到来を予感させる今大会、深紅の優勝旗を掲げるのはどこか? そしてきら星の如く輝く選手は誰か? 甲子園

履正社、星稜、東海大相模がド本命。習志野、近畿勢も!?

 最速163kmの剛腕にして「令和の怪物」と称された大船渡・佐々木朗希(ろうき)が予選で敗れ、センバツ優勝校の東邦も愛知大会2回戦でコールド負けを喫した。さらに昨夏の優勝校大阪桐蔭も予選で涙をのみ、名門横浜は公立校の相模原に逆転負けするなど波乱ずくめの今夏。  本命なき大会といわれる今年の甲子園だが、高校野球を継続的に取材するノンフィクションライターの柳川悠二氏とフリーライターの菊地高弘氏に、まずド直球に優勝候補を語ってもらった。 「右の大砲・井上広大(こうた)をはじめとして投打にハイレベルな履正社、下級生に中学日本代表を経験した選手が多く、一昨年の大阪桐蔭を思わせる東海大相模、プロ注目投手の奥川恭伸(やすのぶ)を擁する星稜が本命でしょう」(柳川氏)
甲子園

187cm、94kgの履正社の4番・井上広大は大阪大会で計4本塁打。プロ注目の外野手

 一方の菊地氏は、東海大相模、履正社、星稜の強豪3校に加えて、近畿勢と習志野にも注目する。 「智弁和歌山、明石商、近江も含め、近畿勢が優勝争いの中心になると見ます。センバツ準優勝の試合巧者・習志野も優勝候補です」  また、昨年は吉田輝星(こうせい)投手(現・北海道日本ハム)の金足農が準優勝して公立校にフォーカスが当てられたが、今年は公立校の出場が14校。台風の目になりそうだ。「公立高校は、恵まれない環境で頑張っているというイメージがありますが、いまや私学より環境が整っている学校もある。明石商や静岡はその典型。彼らが上位進出してもなんら不思議ではありません」(菊地氏)
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明石商の来田涼斗は今春のセンバツ智弁和歌山戦で先頭打者弾、サヨナラ弾を放った恐るべき2年生だ

 もはや甲子園は私学の独壇場ではないといえそうだ。 「明石商は、野球部に練習器具を提供してくれる“謎の足長おじさん”の存在もあり、公立ながら施設の充実度は国内随一。広島商、熊本工など、復活を果たした伝統公立校にも注目です」(柳川氏)  さらに昨年、金足農には東北勢悲願の初優勝が期待された。今年もその可能性は大いにあり、「令和第2の怪物候補」と柳川氏が評する笹倉世凪(せな)、伊藤樹の左右の1年生投手を擁する仙台育英、「全国屈指の振れる打線」と菊地氏が太鼓判を押す鶴岡東が筆頭だ。  こうしたドラマを背負った選手の活躍は甲子園観戦の醍醐味だが、見逃せないのが、因縁の2校だ。「星稜と習志野は、センバツで『サイン盗み疑惑騒動』があった因縁の相手。対戦が実現したら、周囲がざわつきそうです」(菊地氏) 「この騒動は、習志野の二塁走者が捕手のサインを打者に伝達する“サイン盗み”をしていると疑った星稜の林和成監督が、試合後に習志野の監督に直接抗議したことが発端です。憤懣収まらない林監督に私が直撃。言い分を聞き、それを週刊誌に書いたところ大きな話題となりました。結局、同監督は行きすぎた行動を学校側からとがめられ、6月4日まで指導禁止処分を受けるなど、最近までその余波が続いていました」(柳川氏)
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プロ注目投手たちに2年生スラッガーが挑む!
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