更新日:2023年04月19日 21:08
ライフ

「町中華」が密かなブームに。いま注目される理由とは

 そう語る北尾氏にとって、料理の味は二の次なんだそう。 「店主と女将さんの掛け合いや客前でのケンカも見どころです。あのヒヤヒヤ感がたまりません。いま生き残っている町中華は、どこかに必ずストロングポイントをもっています。それが何かを考えるのが面白いんですよね」
北尾トロ氏

北尾トロ氏

 北尾氏いわく、「町中華の店主は他店に興味がない」。他店を研究しないからこそ、それぞれの店が唯一無二の個性を持っているのだという。料理を味わいながら、店の雰囲気や背景に思いを巡らせるのもまた、町中華の楽しみ方の一つと語る。  そんな北尾氏のオススメは、千駄木にある「一寸(ちょっと)亭」の炒飯(730円)。「実力的にここの炒飯はハズせない」と言わしめるほどの完成度。なるとのダシと数種類の醤油が効いたチャーハンだ。  また、御茶ノ水の「お茶の水、大勝軒」は、つけ麺の生みの親「大勝軒」創業者・山岸一雄氏の味を継承する店。つけ麺以外も提供していた山岸氏の創業当時のメニューを忠実に再現。特に中華スープを隠し味に使ったカレーが絶品とのこと。  あと、新馬場にある「あおた」のオススメはタンメンとご主人のリーゼント。そんな、こだわりの髪形にも刮目せよ! 取材・文/キーヌ・坂本享哉(株式会社本) 撮影/丸山剛史 撮影協力/赤坂「珉珉」 浅草「中華・洋食やよい」 ※週刊SPA!9/24発売号の特集「安くて旨い町中華15軒」より
1
2
週刊SPA!10/1号(9/24発売)

表紙の人/浅川梨奈

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事