「町中華」が密かなブームに。いま注目される理由とは
そう語る北尾氏にとって、料理の味は二の次なんだそう。
「店主と女将さんの掛け合いや客前でのケンカも見どころです。あのヒヤヒヤ感がたまりません。いま生き残っている町中華は、どこかに必ずストロングポイントをもっています。それが何かを考えるのが面白いんですよね」
北尾氏いわく、「町中華の店主は他店に興味がない」。他店を研究しないからこそ、それぞれの店が唯一無二の個性を持っているのだという。料理を味わいながら、店の雰囲気や背景に思いを巡らせるのもまた、町中華の楽しみ方の一つと語る。
そんな北尾氏のオススメは、千駄木にある「一寸(ちょっと)亭」の炒飯(730円)。「実力的にここの炒飯はハズせない」と言わしめるほどの完成度。なるとのダシと数種類の醤油が効いたチャーハンだ。
また、御茶ノ水の「お茶の水、大勝軒」は、つけ麺の生みの親「大勝軒」創業者・山岸一雄氏の味を継承する店。つけ麺以外も提供していた山岸氏の創業当時のメニューを忠実に再現。特に中華スープを隠し味に使ったカレーが絶品とのこと。
あと、新馬場にある「あおた」のオススメはタンメンとご主人のリーゼント。そんな、こだわりの髪形にも刮目せよ!
取材・文/キーヌ・坂本享哉(株式会社本) 撮影/丸山剛史 撮影協力/赤坂「珉珉」 浅草「中華・洋食やよい」
※週刊SPA!9/24発売号の特集「安くて旨い町中華15軒」より
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