「餃子の王将・大阪王将」2大チェーン店、プロは知っている餃子の特徴
生まれは中国ながらも、日本で独自の進化を遂げたことで、多くの人が愛してやまない料理となった「餃子」。宇都宮や浜松を筆頭に、全国各地にご当座餃子が誕生しており、いまや国民食のひとつになっている。
餃子が恋しくなったとき、我々の強い味方となるのが餃子チェーンの存在だ。日本にはさまざまなチェーンが展開しているが、「餃子の王将」や「大阪王将」を思い浮かべる読者が多いのではないだろうか。
名前がよく似ていることから、餃子の王将と大阪王将はグループ企業だと認識している人がいるかもしれない。大阪王将は餃子の王将から暖簾分けする形で誕生したので、その認識はあながち間違いではないのだが、現在、資本関係などはなくなっている。
「確かに味のルーツは同じかもしれませんが、餃子に対する考え方や、使っている材料などはまったく異なります。食べ比べてみると味もそれぞれ特徴があるので、シチュエーションによって使い分けると、餃子を食べるのがますます楽しくなると思いますよ」
餃子の王将と大阪王将についてそう解説するのは、「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」で店長を務める曾(そう)茂さんだ。並々ならぬ「餃子愛」の持ち主で、YouTubeで「毎日餃子TV」というチャンネルを開設。餃子に関する動画を投稿し、その魅力を精力的に伝えている。
YouTubeに投稿する動画を制作するにあたって、餃子の王将と大阪王将の取材もしたことがあるという曾さんに、2大チェーン店の特徴を聞いた。
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まずは餃子の王将の特徴から。
「餃子の王将では、国産食材100%にこだわっていて、自社工場で餡や皮を製造しています。それを一度も冷凍することなく、毎日店舗に配送。即日調理するので、いつでもどこでも新鮮な餃子が味わえる、というわけです」
かつては各店舗で餃子を「手巻き」(餃子の餡を手で包むこと)していたが、渡邊直人氏が代表取締役社長に就任した’13年のタイミングで撤廃。自社工場で餡や皮を製造し、各店舗に毎日配送するスタイルに切り替えている。
「餃子は1個約25gで、豚肉と野菜のバランスの取れた餡。一般的なサイズは22g前後なので、やや大きいですが、誰からも好かれる味に仕上がっていると思います」
餃子のプロが解説する「餃子の王将と大阪王将」
豚肉と野菜のバランスが取れている餃子の王将
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