更新日:2023年04月20日 12:22
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「今まで生きてきて一番酷い女」と言われる後妻。驚きの仕打ちとは?

 他人にはガラクタ同然に見えるモノでも、本人にとってはかけがえのない宝物だったりするもの。それが、今は亡き相手との思い出の品であればなおのことだ。

実の子だけをかわいがる新しい母親

葬式

写真はイメージ(以下同)

「実家の隣家にナオト君って男の子が住んでいたのですが、小学校入学の直前に母親を病気で亡くしているんです。ただ、亡くなったお母さんはすごく編み物が上手な方で、幼かった彼のためにいろいろと残してくれていたんです。ナオト君は母親が入院中のころからウチでよく面倒を見ていて、一人っ子の僕には弟のような存在でした。その彼が何よりも大切していたのがお母さん特製のマフラーや手袋だったんです」  そう話すのは、バイオ関連の研究施設に勤める岡本正輝さん(仮名・32歳)。ナオト君の母親が亡くなった後も父親が働きながら育てるのは大変だろうと、平日は岡本さん宅でほぼ毎日一緒に晩御飯を食べ、そのまま泊まることも多かったそうだ。  だが、彼が小学校3年生のときに父親が再婚。新しい母親は優しそうな雰囲気を持つ女性だったが、ナオト君はあまり懐いているようには見えなかったという。 「再婚を機にウチに来ることは減りました。後で知ったのですが、後妻さんに『お隣に行ってはダメ』と言われていたそうです」 母親 父親と後妻さんの間には、再婚した翌年、翌々年と続けて子供が生まれ、実の父親まで腹違いの弟ばかりをかわいがるように。ナオト君はそれを察してか、毎日のように友達の家や外に遊びに行き、家にほとんど寄り付かなくなっていたそうだ。 「それでウチの母が後妻さんにナオト君のことも見てあげたらと言ったことがあったのですが、『よその家のことに口出ししないでください!』って逆ギレ。この件もあって隣の家とは距離を置くようになったんです。僕も大学進学で忙しくなり、気づいたらナオト君と顔を合わす機会も減っていました」

実母の形見を勝手に捨てられブチ切れた!

 ところが、それから数年経ったある日の晩、事件が起きる。 「突然ナオト君の怒鳴り声、後妻さんの悲鳴が聞こえてきたんです。ただ事じゃないと思い、母と駆けつけるとリビングはグチャグチャで、後妻さんは床に座り込んだまま号泣。お父さんは殴られたのか頬が少し腫れているように見えました。腹違いの彼の幼い弟たちも部屋の隅で泣いていて、誰が見ても修羅場って感じの状況でした」 暴力 呆然と立ち尽くすナオト君に声をかけると「母さんとの思い出の品をコイツ(後妻)が勝手に捨てたんだ!」と吐き捨てるように言い、そのまま家を飛び出してしまったとか。 「近所の公園にいる彼を見つけて話を聞いたところ、部屋に置いていたマフラーや手袋、母親との写真などが消えていたそうです。それで後妻さんに尋ねたら『あれなら捨てたわよ』って言われ、頭に血が上ってしまったようです。もちろん、暴力は許されるべき行為じゃありませんが、このときのナオト君には『君のやったことは間違ってる』とは言えませんでした。僕も許せないと思ったし、もし自分が彼の立場ならもっとひどいことをしたかもしれませんから」
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祖父母に引き取られ、家族とはほぼ絶縁状態に
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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