医者がやらない、実は危険な健康法。サバ缶、1日1食はアリ?
よかれと思って取り入れていた習慣が実は健康を蝕んでいたとしたら……。そんな考えたくもない「不都合な真実」が存在する。医者がやらない健康法、各分野の専門医に気になる真相を聞いた! 今回は食生活にまつわる健康法を取材した。
巷にはびこるさまざまな健康法を名医たちはどう見ているのか。仕事に追われて、気づけば食事を取る時間を確保できず……という現代人は珍しくなく、最近では食事の回数を減らす健康法が提唱されることもある。
だが、予防医療の第一人者である岡田正彦氏は、「一日1食は重大な健康被害をもたらす危険性がある」と断言する。
「江戸時代と比べて、日本人の寿命が2倍以上に延びたのは一日2食が3食になり、摂取カロリーが安定したから。現代人は長い時間をかけて、一日3食に体が適応しているので、時間がなければ少量でもいいので、一日3度、食べ物を口に入れましょう」
食事を減らすために一日の活動に必要なカロリーをプロテインで補ったり、不足しがちな栄養をサプリメントで補ったりするのも、体に不調を来す原因となる。
「プロテインは腎臓などに負担をかけるので、食事の代替品として摂取するのはやめるべき。サプリメントも成分によっては毒になります。その最たるものがDHAとEPA。体にいい成分ではありますが、これらのサプリメントを飲んで長生きしたデータはなく、過剰摂取は脳出血のリスクを上げてしまいます」
また、一般的に健康にいいイメージがあるものの実は悪影響が懸念される食品も存在する。
「ココナッツミルクに含まれる脂肪酸は動物の脂肪組成に近い。継続的に摂取し続けると体内でコレステロールが作られて、動脈硬化の原因になってしまいます」
一方で、流行の食品でも健康に効果があるものや付き合い方次第で、薬になるものがある。
「最近はやったものだと、サバ缶はまとも。ただ、総じて塩分含有量が多いので、塩分が少ないものを選びましょう。
また、アルコールを飲むのも体にとってはいいという研究結果が多数出ています。一日にビールなら1缶、日本酒なら1合を目安に楽しむようにしてください。
嗜好品はリラックス効果が得られるので、お酒が体質的に合わない人はお茶やコーヒーなどをゆっくりと飲むのもおすすめ」
× 一日1~2食
× プロテインでカロリーを補給
× サプリメントで栄養を補給
× ココナッツミルク
△ サバ缶
○ アルコール
○ コーヒーやお茶
【医学博士・岡田正彦氏】
新潟大学名誉教授で現・水野介護老人保健施設長。予防医療・長寿科学の第一人者として活動し、間違った健康法やダイエットを暴く著書を多数手がけている
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!10月21日発売号「医者がやらない健康法」より
「一日1食」は危険性あり…食生活にまつわる真相
今も品薄のサバ缶は栄養価が高いものの選び方には要注意
<食生活にまつわる真相>
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