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箱根駅伝予選会は本戦なみの盛り上がり。主力が欠場した早稲田、明治の結果は…

箱根駅伝に出場するのは難しいこと

本選出場校を読み上げるとき

本選出場校を読み上げるとき

 しばらくすると、スクリーン横のステージに係の女性が登壇し、合計タイムの速い順に本選出場校を読み上げる。その度に拍手と歓声と落胆の声が入り混じり、芝生広場は悲喜こもごも。  エース級の選手が欠場した明治は4位で面目躍如し、同じく早稲田も9位になんとか滑り込んだ。そのほかの常連である神奈川大学や中央大学が順当に通過した。一方でこちらも常連校の山梨学院大学や城西大学はまさかの落選となり、アップセットとなったのは26年ぶり出場の筑波大学だった。
たった26秒差に泣いた麗澤大学

たった26秒差に泣いた麗澤大学

 当落線上と思われていた、麗澤・駿河台の2校は落選という結果に。昨年、1分50秒というほんのわずかな差で、出場を逃した麗澤大学は、今年はさらにわずかなたった26秒差に泣いた。箱根駅伝の本選を見ていると、下位の大学は弱小チームに見えるかもしれない。しかし、やはり多くのランナーの憧れである箱根駅伝は本選に出るだけでこんなにも難しいことなのだ。  なお、予選会に初出場となった育英大学は予選通過タイムに53分近く届かなかった。これは一人当たり5分以上早く走らなくてはならないということで、その壁の高さを目の当たりにする結果となった。  正月に、たとえにわかファンでも感動させられる箱根駅伝。その裏にこんなにも多くの学生ランナーの情熱あると思うと、2020年正月に開催される令和初の箱根駅伝をもっと楽しむことができるだろう。そうした意味でも予選会は面白い。<取材・文・撮影/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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