メンズヘアサロンのカリスマ・中村トメ吉に聞く、若者に支持される経営哲学
今年の9月10日にオープンしたばかりだが、すでに若い男性から絶大な支持を集めているメンズ限定ヘアサロンGOALD。その代表取締役を務めるのは、「イケてる若者に知らないものはいない」とまで言われるヘアサロンOCEAN TOKYOを立ち上げ、メンズ業界No.1にまで押し上げた経歴を持つ、敏腕経営者かつスタイリストの中村トメ吉氏だ。現代のメンズ美容師のカリスマと呼ばれる中村氏がいかにして若者に愛される店を作り、そして今どきの若者と仕事を共にするうえでどのようなことに重きを置いているのか、あますことなく聞いてみた。
新店舗GOALDの立ち上げ当初、ホットペッパービューティーの店舗紹介ページを開くとそこにはLDH風な上半身裸のスタッフが並んでいた。他店とは一線を画すギラギラ感。衝撃的なスタッフ紹介ページが表示されており、巷で大きな話題を呼んだ。こんなところにも中村氏の経営手腕が伺えると思いきや、実はそうではないという。
「店作りに関しては基本的にスタッフに任せています。裸の写真も実はプロデューサーの米田、および若いスタッフが自分たちで考えてやったことです。店のオープンに際して初動に必要なのは、違和感を残すこと。メンズのスタッフ、メンズのお客様しかいないという珍しい形を強調するためには、EXILEのような男くささだと。そのアイディアに、いい意味でふり幅があると思ったんです。『こいつら面白いな』と思ってくれる人もいるだろうし、『ウザ、何気取ってんの?』と思う人もいるかもしれない。でもどちらにせよ、“初動で印象に残る”という点では間違ってない。インパクトは残せたから、今は写真も変えて信用ベースでやっています」
スタッフは全員20代。ある程度の店作りは彼らの若く自由な発想に任せているという。
「スタッフに求めることは世間や業界にとらわれず、後先考えないで動ける行動力。若者であり、馬鹿者であればあるほどいいですね。どうせなら革命を起こして人生やり切りたいじゃないですか。そのためには情報に惑わされてはいけない。突発的な馬鹿がイノベーションを生むと信じています」
若者、馬鹿者が業界に革命を起こす
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