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千鳥・大悟の破天荒伝説。昭和の芸人魂を受け継ぐ

酒好きがゆえの大失敗も

 昭和の香りを感じさせるような逸話の絶えない大悟。そのエピソードの多くに登場するのがアルコールだ。

 大の酒飲みである大悟は、仲の良い芸人たちと一緒に訪れたディズニーシーでも、アトラクションには乗らずビールをガブ飲み。ディズニー内の飲食店でハシゴ酒をして、同行していたピース・綾部祐二やハライチ・岩井を怒らせてしまったという。  深酒し、翌日の仕事に遅刻してしまことも少なくないようで、過去には、ヒロミとの初仕事や、とんねるず・石橋貴明との、千鳥としての初共演に遅れてしまったことも。特に、石橋を待たせてしまった際には、スタッフから「5年前だったら死んでいたぞ」と言われるほどの大失態だったようだ。  何事もなく済んだのは、偶然にも共演一週間前に、大悟だけ石橋と仕事をする機会があり、そこで酒を酌み交わしていたから。酒好きな大悟の姿を見て、「どうせ遅刻するんだろう」と石橋が話していたこともあり、遅刻した際にも「また飲んでいたんだろう」と、なんとか許してもらえたそうだ。

借金して寿司を奢るほど後輩思い

 ただただ破天荒なだけではなく、後輩思いの一面も持つ大悟。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の企画のなかで、南海キャンディーズ・山里亮太が「最も慕っている先輩」の第1位として、彼の名前を挙げたこともあった。  お笑い芸人として売れる前はお金のなかった大悟だが、後輩たちが賞レースで優勝したり、オーディションに受かったりすると、「たまたま金が入った」と言って“回らない寿司”を奢っていたのだとか。  しかし、そのお金のほとんどは借金だったとのこと。そこまでしてくれた大悟に対して後輩たちは、コンテストなどで賞金を獲得し、彼を奢ることを目標に頑張っていたそうだ。  大悟について山里は、「この世界が無理だと思ったときに助けてくれた」、「一生頭が上がらない」とまで語っている。その豪快さが、良い方向に出たエピソードだと言えるだろう。 ――破天荒な振る舞いや大失敗を繰り返しながらも、周囲の人間や視聴者から愛され続けている大悟。これからも、その人々を惹きつける豪快なキャラクターで、活躍していくことだろう。<文/後藤拓也(A4studio)>
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