更新日:2023年05月07日 13:40
デジタル

位置ゲーム『マインクラフト アース』がイマイチな3つの理由

高いポテンシャルを感じるも不満点あり

不満点その1:重い、落ちる 「めちゃくちゃ重い」「ARモードが落ちまくり建築できない」「タップしても反応が悪い」などの声が挙がっています。早期アクセス版ということで、正式版までには改善されるかもしれませんが、素材をタップして取るのも重く、テンポが悪いのはスマホゲームとして致命傷になりかねません。

素材をクラフトすると一定時間後に完成する

不満点その2:ARが恥ずかしい  アドベンチャーモードではARが必須となっていて、スマホのカメラをジャイロで動かしながら採掘と敵との戦闘をこなします。街中でスマホのカメラをあちこちに向けて動かすことになり、「挙動不審すぎる」「完全に不審者で辛い」と、日本では恥ずかしいと感じる人が多数。ARが切れるようになるか、アドベンチャーモードをゆっくり家でプレイできるようになればいいのですが……。

現実世界を背景に採掘・戦闘を行う「アドベンチャー」モード

不満点その3:ウォーキングが足枷に 『マインクラフト アース』は『ポケモンGO』に代表されるウォーキング系ゲームのひとつですが、現状では建物を作るほうが楽しく、歩いて素材を集めることが足枷になっています。そもそもオリジナルの『マインクラフト』自体が面白いため、それと釣り合うだけのウォーキングの楽しさを提供するのは至難の業。早期アクセス版では歩くことによるボーナスもなく、リアルなマップとのリンクも少ないため、「位置ゲーであることに意味があるのか?」といった疑問も出ていました。

公式サイトより、ARで行う「ビルドベース」での建築

 今年5月の発表時、本編が十分な収益を上げているため『マインクラフト アース』には有料ガチャは導入しないと明言していた通り、ガチャもなく課金面ではかなり良心的。正式版までにどれだけ遊びやすく、また、歩くことが楽しいと思える仕掛けやイベントを組み込んでいけるか、そこがヒットのカギになりそうです。
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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