月収12万円でも満足…27歳Uber Eats配達人のプア充生活
現在の収入源はウーバーイーツの配達員と日雇いのアルバイト。月12万円を稼ぎ、海外までサッカー遠征に行く場合は、プラスアルファで働く形だ。もっと働け、とも思ってしまうが……。
「僕、バイクを持っていないんですよ。自転車で一日中走っているのはかなりの重労働。だから、ウーバーイーツで稼ぐのにも限界があります。それに、飲み会にもほとんど誘われないし、酒もタバコもやらない。家賃4万円に加えて、スマホ代、光熱費。あとは、FC東京のサポーターとしての出費ぐらい。そんなにお金はいらないんです」
橋本さんは1か月である程度稼ぐと、残りの日はアルバイトをせず、部屋で一日中コタツに入ってゴロゴロしているそうだ。
「何もしない日はずっとテレビを観ています。たまに二日間、コタツに入ったままの時もありますね。お腹が減ったら食パンにバターを付けて、腹一杯まで食べます。数時間後、また腹が減ったら食べ、無くなったら買いに行く。そして、夜はスーパーで総菜を買い、冷凍ご飯を解凍して食べます。LINEペイなどのクーポン券が入ると食費が浮かせられるのでラッキーですね」
そんな生活を送っていて、将来の不安などはないのだろうか。
「17歳から一人暮らしを始めて10年。その時から生活レベルも家賃も変わっていません。もちろん、ちょっと焦りますし、貧乏だと自覚していますが、それでも楽しいですよ。僕のまわりも売れないお笑い芸人やフリーランスなので、似たような境遇の人ばかり。食事をご馳走してくれる人も多いので」
橋本さんに悲壮感は見えない。とはいえ、最後に本音ものぞかせた。
「サッカー場で知り合った人や同年代の人に自分の生活ぶりを話すと、怪訝な表情をされることも多いですね。また、真顔で『どこかに勤めるか、もっと働きなよ。将来はどうするの?』とか言われることもあるので、そんな時は少し惨めにもなりますが……」<取材・文・撮影/今永ショウ>
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