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ピザ職人が世界大会で優勝できた意外な一言とは?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第155回 ピザ職人 赤荻一也というピザ職人がいます。彼は2009年にラスベガスで開催されているピザ回しの世界大会で優勝し、その後、前人未到の5連覇を成し遂げました。2013年にイタリアで開催された世界大会では調理部門の審査員としても招かれ、現在は地元の栃木と埼玉で合わせて4軒のお店を経営しています。  彼がピザ回しをはじめたきっかけは、勤務先のお店に貼られていたポスターでした。そのポスターに載っていたピザ回しの写真を真似したところ、お店に来ていた子供たちが感動の声を上げました。 「人に感動された経験がそれまでなかったので、その経験がピザ職人になるきっかけになった」と彼はインタビューで答えています。子供の感動が励みになって、彼は世界チャンピオンへの道を歩み始めたのです。  誰かに心を揺さぶられた体験は原風景となって、強い行動理由になります。心を揺さぶる人物は家族や友人が一般的ですが、彼のように子供から影響を受けることも珍しくありません。子供の感情表現は素直です。大人が抑えがちな部分を抑えず伝えるので、心に強く響いて、行動を促します。  彼はピザ回しを始めてすぐに結果を出せたわけではありません。2005年に初出場した世界大会では予選敗退し、その後も2008年に日本人1位、世界ランキング7位になるまでは、芳しくない結果が続きました。そんな心が折れそうになる状況の時も、自分のことを応援してくれる子どもの笑顔が浮かんだそうです。  このように自信は自分自身にではなく、対人関係にあるものです。にもかかわらず、知識や技術を自信の根拠にしようとすると、「本当にこれでいいのか、うまくいくのか」と疑念を払拭できなくなります。自信の根拠を探す場所を間違えると、いつまで経っても見つかりません。この状況は勉強熱心な人ほど心当たりがあると思います。
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必要なのは、自分の体験を思い出すだけ
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