恋愛・結婚

プロのヒモが伝授する、彼女が何を食べたいかLINEで察する技術

 大学在学中から10年間、10人以上の女性の家に居候を続け、浮いた家賃は1000万円超。着ている服から、仕事で使うMacBook Airまで、身の回りのものの大半は女性からのプレゼント品。仕事の年収は100~200万円程度だが、「リクエストに応じて朝昼晩の食事を手作り」「彼女の話すことは常に全肯定で、グチも毎日聞く」などの努力で、付き合っている女性からは常に求婚されている状態……。

ヒモを本業として生きる29歳男性・ふみくん。

 ヒモを本業として生きるふみくん(29歳)はそんな男で、そのヒモ哲学と生き方は、以前にも本サイトの記事で紹介した通り。「こんなヤバくてダメな男がいる!」という意図で紹介したものの、「立派な主夫じゃん」「全然ダメ男じゃない!」と称賛の声が集まってしまった。

彼女から最近買ってもらった靴。ヒモの礼儀として感謝と喜びを毎日表現し続けた結果、「子どもに物を買ってあげるって、きっとこんな気持ちなんだね」と逆に喜ばれているそう。

 今回の記事では、そんな新世代のヒモ男が、彼女のリクエストを巧みに汲み取って、彼女が喜ぶごはんを作る方法を伝授する。

毎日料理をすることは雨風凌げる家に住める

 ふみくんのような主夫に近い“奉仕型のヒモ”にとって、朝昼晩の食事を作ることは「雨風凌げる家に住まわせてもらうための仕事」とのこと。そのためメニューは彼女のリクエストが最優先。自作のリクエストボードを家に設置するほか、朝のお見送りの際や、昼休み等の時間帯のLINEでも、それとなく「今夜は何食べたい?」と聞くようにしているそう。

ふみくん手書きの夕食リクエストボード

「ただ、毎日3食をリクエストとなると、彼女もピンポイントの料理が浮かばなくなります。すべてを彼女に決めてもらうのも、それはそれで負担なので、好みや傾向を把握した上で、ざっくりとしたリクエストからでも『彼女が食べたい正解メシ』を作れるのが理想です」

彼女からの夕食のリクエストのLINE。毎回ピンポイントの料理は出てこない。

 たとえば「何が食べたい?」という質問に対し「うーん、和風?」というリクエストの場合、プロのヒモはどう対応するのか。 「この言葉から汲み取れることは2つあります。まず1つは、『特に食べたいものはないが、洋風や中華の気分でない』ということ。つまり、油を使ったこってりした料理を食べたくはないわけです。その1点目に絡んで、『カロリーを抑えたい』という気持ちも読み取れます。これは女の子に作る料理の大前提でもあります」  このように彼女の言葉を読み解いた結果、晩ごはんのメインの一品は「肉ではなく魚」と確定したそうだ。 「なぜ肉料理が除外されるか。それはカロリーが多いことも理由ですし、仮に『和風の肉メニュー』を食べたいのであれば、『肉じゃが』『和風ハンバーグ』など、そのものズバリのリクエストが飛んでくるのが普通だからです。この場合の彼女の『うーん、和風?』は、ポン酢などを使ったサッパリ味の『和風』であることが推測できます」

「うーん、和風?」のリクエストから様々な想像をめぐらせて、実際に調理を開始!

 また今回の場合は「うーん、和風?」だったが、「うーん、麺類?」というLINEの場合もあったそうだ。この場合はどう読めばいいのか。 「『ご飯の気分ではない→ご飯に合う特定のおかずが思いつかない』ということなので、やはりご飯が進む系の濃い味付けの料理は除外できます。また、食欲がなくスルッと食べられる『うどん』『そば』などが食べたい場合は、『食欲が無い』『体調が悪いから』などの前置きがあるはずなので、このLINEの場合は『食欲はある上で麺類が食べたい状態』と僕は想像しますね。  そして『家での食事にラーメンを期待する可能性は少ない』『焼きうどんなどのトリッキーなメニューの線も薄い』などと考えると、『うーん、麺類?』の正解は無難にパスタでいいと考えます。そしてパスタといっても味付けは色々なので、一度コチラで『トマト系でOKか』と問いかけることで、正解メシの輪郭を固めていったわけです」
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料理はNEOヒモのマストスキル
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