「早く出社したい」会社員たちの声。自宅は安らぎの場…じゃなかった!?
4月7日、ついに「緊急事態宣言」が出された。今後の仕事への影響が気になるところだろうが、すでに首都圏など大都市のオフィスワーカーたちは、“リモートワーク”に移行している。
そもそもリモートワークは、政府が音頭を取って進めてきた「働き方改革」の一環であり、「集中できる」「無駄な時間がなくなった」という声もある。筆者のまわりでは、早いところでは2月下旬頃から“自宅で仕事をする”人たちが増え始めた印象で、なかには「もう1か月以上出社していない」という人もいたが……。
「正直もう限界ですよ、作業は自宅のダイニングで行なっていますが、お尻が痛くて仕方がない。肩も腰も悲鳴をあげています」
こう話すの都内のIT関連会社に勤務する千葉県在住のエンジニア、酒井信一さん(30代・仮名)。リモートワーク中心の生活を実際に体験してみたサラリーマンからは悲痛の声も出始めているのだ。
酒井さんはエンジニアという職業柄、座りっぱなしの作業には慣れているはずだったが、オフィスにあるそれなりに“高い”チェアでなく、自宅ダイニングの硬い木製椅子で作業を続けた結果、ベッドで寝返りができないほどに体がこわばり、頭や目に痛みが出てくるほどだという。
同じくエンジニアで埼玉県在住の山中のぞみさん(仮名・30代)も絶賛リモートワーク中だが、会社と家では「全然違う」とうったえる。
「エンジニアだからPCの画面をじっと見つめることには抵抗なかったのですが、自宅作業だと、すべてのやりとりがチャットで行われ、いつ呼ばれたり、何か聞かれてもいいよう、ずっとアプリを見ていないといけません。会社だと、それが電話だったり、呼びかけだったりしたものですから……。すべてがPCで行われるというのは、一見便利なようでなかなかツラい」(山中さん)
都内在住の編集者・倉田雄二さん(仮名・20代)は、作業進行自体には問題がないものの、家庭内にずっといなければならないということにストレスを感じ始めている。
「最初は、自分のペースで、自宅で仕事ができると喜んだものです。しかし、学校が休みの子どもたちが部屋を訪ねてきても仕事中ですから追い返すしかなく……一日中部屋にこもりっぱなしだと、家族からは評判が悪いです。会社でもまったく同じなんですけどね。それを家でやると、やはり奇異に見られてしまう」(倉田さん、以下同)
編集者という仕事の特性もあるかもしれないが、部屋に閉じこもってやる仕事が、会社か家かでもだいぶ違うのだという。
「早く出社したい」サラリーマンたちの嘆き

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