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「マスク警察」の恐怖。通勤中に高齢者からいきなり怒鳴られて…

上司のコロナ意識が高過ぎて…

マスク警察「会社の上司は3月頃から、新型コロナウイルスに過剰な反応を示しており、6月から出勤が再開されて以降も、身の回りの衛生にこだわり、部下にも徹底させようと躍起になっています」  都内の運送系コンサル会社勤務・加賀美政人さん(仮名・40代)の上司・X氏(50代)は、普段から心配性&潔癖性なところがあった。だが今回のコロナ禍によって、より一層その気が強まった。  出勤時には検温や健康状態のチェックはもちろん、全身をエアダスターで吹く、手指に石鹸をつけて5分間揉み込み、その上でジェル消毒液をさらに揉み込む。パソコンやマウス、画面までアルコール剤で拭き上げるよう、部下たちに課したのである。 「消毒シートがなくなり、アルコールの原液を薄めて使っていたものですから、キーボードなどのプラスチック部品が劣化してきたりして……。それでも『ウイルスにかからないことが最優先』と言われて。  それはそうなのかもしれませんが、何よりも辛いのが肌荒れ。肌の弱い社員にもアルコール剤での消毒を強要し、かわいそうなくらい肌荒れしてしまった社員もいます」(加賀美さん、以下同)  当然、上司は「マスク警察」の名前そのまま、マスクの着用についても、厳しすぎる決まりを部下に押し付けている。 「社内ではどんな理由があっても、マスクは外すなと言われました。また、マスクの布部分を一度でも素手で触ろうものなら、そして、その瞬間を見られようものなら、新しいものと取り替えるよう命令されます。また、鼻の部分が浮いていると、そこからウイルスが漏れだすかもしれないということで、セロテープで止めろとまで……。息苦しく頭がぼーっとして、仕事どころではありません」  新しい生活様式において、マスク着用は重要なマナーにもなったが、“コロナ意識”が高すぎるのも考えものだ。<取材・文/森原ドンタコス>
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