大阪のメイドカフェで働く女性たちがキャバクラに流れたワケ
新型コロナウイルスの第2波が懸念されつつも、大阪の街では少しずつ日常を取り戻している。夜の街では以前の賑わいが戻るのはもう少し時間がかかりそうだと言われている中で、働く女性にある異変が起きているという。以前、メイドカフェで働いていた女性が多数、キャバクラやスナックに移籍しているというのだ。
一体何があったのか? メイドカフェからスナックに移ったという女性に話を聞いた。
大阪キタのスナックに勤務するサトミさん(仮名・22歳)は以前、大阪日本橋のメイドカフェでアルバイトをしていた。日本橋とは東京の秋葉原や名古屋の大須と並ぶ日本三大電気街で、アニメ専門店やメイドカフェが密集するオタクの聖地としても知られている。
「ここ1、2年の間、メイドカフェで働いていた子のほとんどがキャバクラやガールズバーに移りました。特に多いのは制服や浴衣などのコスチュームで接客するコンセプトキャバクラで、コスプレ好きな子に人気だそうです。メイドカフェを辞めた理由はぞれぞれあると思いますが、時給や人間関係、あとは店自体が閉店したというのもあります。以前よりメイドカフェブームが過ぎて客入りが悪くなっていたところ、コロナで決定打になったようです。最近では、給付金をもらって閉店するメイドカフェも多いそうです。
他には、違法店で摘発されたというのもよくありますね。数年前から日本橋ではカフェではなくお酒を提供する『メイドバー』が主流になったのですが、未成年のメイドを雇って深夜営業していたり、風俗営業の許可をとらずに無許可で営業していた店もあったようです」
サトミさんが以前、勤めていたメイドカフェは今も営業しているというが、退店した理由は何だったのか。
「メイド同士の揉め事ですね。大阪ではメイドカフェのオーナーが元ホストだったり、現役ホストが多く、オーナーに色恋を掛けられているメイドもいます。メイド同士の派閥やイジメもあって、私はなぜかオーナーのお気に入りの子に目を付けられてしまったんです。何かと言いがかりを付けられるようになり、店のSNSに載せていた写真の加工が彼女の写真のフィルターに似てると文句を言われました。オーナーを含めての話し合いになり、なぜか私が悪いと責められて謝罪を求められたこともあります」
他にも、メンヘラや被害妄想の強いメイドも多かったのも辞めた理由だという。
「カワイイ顔しているメイドでも裏では飲酒喫煙は当たり前。自傷行為をしたり、安定剤を大量摂取している様子をSNSに載せるメイドもいました。勤務中の私物の盗難も多く、『私の〇〇がなくなったんだけど!』と営業中に騒ぐ子もいましたね。被害妄想の強い子だったので本当に盗まれたのかは分かりませんが、お客さんの前でもそういう話をするので勘弁してほしいですよね。私の友達で他のメイドカフェで働いていた子から聞いた話なのですが、レジから売上金を盗んだメイドもいたそうです」
メイドカフェの実態とは?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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