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バンドマンがコロナのおかげで脱貧乏。5LDKの一軒家に仲間と引っ越し

収入ゼロになり、人生初の「体を張った営業」

ボイストレーナー

※写真はイメージです

 ボイストレーナーをしている原恵美子さん(仮名・38歳)は、コロナ禍を機に年末までの仕事がすべて白紙になった。3月中旬から収入はほぼゼロに。そのため東京のマンションを引き払い、関西の実家に戻った。 「私は珍しいタイプなのですが、これまで教室なり短大などに所属していたのでフリーランスの経験がないんです。なので、生まれて初めて営業をすることになりました。不安だったのですが、近所の暇そうな高齢者に声をかけると幸い10人ほど集まり、ホッしています。月謝は一人4000円ですが、実家にいるおかげでなんとかやっていけています」  それだけでは心許ないので、「副業」も行っている。 「近所のおじさんに個人レッスンを行っているのですが、実はオプションでお尻を触らせていて、こちらは1時間5000円。いつも2時間予約してくれるので1万円は堅い。あとは近所でヌードモデルもしています。暇でお金を持ってる中高年は多いですからね」  これまで他人に体を晒すことなど言語道断だったという原さん。生きるためとはいえ、コロナ禍は己の強さを再発見する機会になったのかもしれない。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
―[コロナ禍と人生]―
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?