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コロナ下の冬ボーナスは人に言えない?「SNSで使い道を書いただけでヒンシュクを買った」

 コロナ禍の影響がありつつも、一般的には“ボーナス”が支給される頃だ。社会全体が不況のなかでももらえる人は心が小躍りしているはずだが……。今回は、ボーナスで失敗してしまった人たちのエピソードを紹介する。

コロナ禍で「ボーナスが出る」と発言したら周りがドン引き

お金

※写真はイメージです(以下同)

「ボーナスが出るのに、素直に喜べないですね」と言うのは、橘正樹さん(仮名・32歳)だ。橘さんの会社では、例年より少ないにせよ、ボーナスが支給されるという。喜ばしいことだが、なぜか浮かない顔をしている。 「最初は嬉しかったですよ。期待していませんでしたからね。で、ちょうどGoToキャンペーンもあったので、近県の温泉か都内ならリッチなホテルにお泊りしようかな〜と考えていたんです」  その計画をなにげなくSNSに書いたり、友人に話したりしたところ、大ひんしゅくを買ってしまったそうだ。

悪いことはしていないはずなのに…

「全く悪気はなく、世間話程度のつもりだったんですが。周りの友人の中にはボーナスはおろか、基本給が減額された人や、失業した人もいたみたいで。マウント取るとか、自慢したかったわけではないのに、結果的にはかなり空気が読めない発言をしてしまって、かなり気まずかったです」  自身の軽率な発言を反省しながら思い悩んでしまったという橘さん。 「コロナって人それぞれ考え方が違うじゃないですか。今まで食事や飲み会に誘うかどうかにも気を使ってきたんですが……。まさか、自分のボーナスの使い道すら発言できないとは思いませんでした。先日、ひっそりと一人で温泉に行ってきましたが、誰にも言いませんでした」  いま、橘さんは「悪いことはしていないはずなのに」と複雑な心境なんだとか。
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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