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忘年会で猛烈な胃腸炎、実働時間増もボーナスカット…人々の悲惨な年末年始

 年末のこの時期は気の緩みからか、思わぬ体調不良に襲われることも多い。自宅で安静にしていて治ればよいのだが、なぜかそういう時に限って重症化しやすい。とくに、病院が休診の時期に病気になってしまったら、悲惨というほかない。

高級焼き肉店でレバ刺しを食べる

体調不良

写真はイメージです(以下同じ)

 地方都市に住んでいる加藤望美さん(30歳・仮名)は去年、病院が休診の年末年始に体調不良でダウンしてしまった一人だ。 「私が働いている料亭はいわゆる観光スポットにあって、個室完備のちょっと高価な雰囲気の店です。お医者さんの接待など、1万円以上のコースが人気の有名店だったんです。毎年、年末年始は繁忙期なので、おかみさんが労いのために従業員を焼き肉に連れて行ってくれていたんです」  今のご時勢ではなかなか考えられない景気の良い話だが、焼き肉はどのような店で食べたのだろうか。 「もちろん、ちょっと高級な焼き肉店で、おかみさんの馴染みの店でした。そのため、お店の人もランクが高い肉をふるまってくれたんです。どれも美味しかったです。生ビールからのサワー、ボトルの酒と、じゃんじゃん飲みました(笑)。焼肉はカルビ!タン!ロース!全部フルコースで食べました。でも次の日、お腹が痛くなって…。やっぱり考えられるのは生レバー食べたせいかと…」 レバ刺し 現在、生レバーの提供は禁止されているが、馴染みの店だけにルールが甘かったようだ。 「とにかく、新鮮な肉だから大丈夫というおかみさんの言葉を信じて食べてみたら、本当、とろーり口の中でとろけるような絶品のレバ刺しでした」

翌日、猛烈な胃腸炎

 しかし、次の日から体調が悪化したそう。 「診断結果は、急性胃腸炎でした。年末の飲み会などでお疲れなところに、生もの食べたからかなって思っています。でも地元は小さな町で、診療所しかなくて精密検査はできなかったんです。軽い痛み止めだけもらって、おうちでゆっくりしてください的な扱いでしたね」  なんとも苦しい年末年始になったという望美さん。その後、どう過ごしたのか。 「ずっと胃をつかまれているような痛みでした。薬を飲んで、3日間バイトも耐えました。おせちも食べられなくてつらかったです」  このように、身体的な辛さも年末年始に過酷だが、心理的な不安もまたいつも以上に辛く感じるもの。
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ボーナスカットに悲鳴
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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