ライフ

紹興酒と老酒の違いは? 知っておきたい中国のお酒とオススメの飲み方

中国の蒸留酒・白酒の楽しみ方と注意点

 中国にも蒸留酒はあります。なかでも有名なのが「白酒(パイチュウ)」です。高粱やトウモロコシといった穀物を原料としており、無色透明のお酒です。近年は低アルコール度数のものも増えましたが、50度以上と強いものが多いです。  中国の宴会ではこの白酒で乾杯することが多く、主賓やゲストはガンガン一気させられることもあります。ちょっとお酒の弱い日本人には厳しい習慣かもしれません。  香りはアルコールが立っており、味わいはコクのあるウォッカという感じです。しかし、料理を食べながらちびちび飲むのであれば、絶妙にマッチします。特に、通常のお酒の味を吹き飛ばす辛い食べ物に合います。麻婆豆腐や担々麺などにはピッタリです。  中華料理はボリュームがあるし、次々と出てくるのでゆっくりお酒を飲む時間がありません。お酒に強い人だと、ビールや紹興酒ではまったく酔わないし、お腹がいっぱいになってしまうということもあるでしょう。そのため筆者は後半戦から白酒を飲むことがあります。
白酒

この日はアルコール度数56度の白酒をいただきました

 ちなみに、熟成させていない蒸留酒だからといって味がないわけではありません。きちんと作っている白酒は、そのままでも最高に美味しいです。今回の白酒「紅星 二鍋頭酒」はアルコール度数56度で、ザ・白酒のような強いアタックが特徴です。筆者としてはとても美味しかったです。  最近の中国料理店では「白酒」というと白ワインを出すこともあるそうで、事前に確認したほうがよいかもしれません。ちなみに、その場合は赤ワインは「紅酒(ホンチョウ)」となります。
次のページ
パイナップルの香りがするオススメの白酒も
1
2
3
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

記事一覧へ
おすすめ記事
【関連キーワードから記事を探す】