紹興酒と老酒の違いは? 知っておきたい中国のお酒とオススメの飲み方
4000年の歴史を持つ中国では、4000年以上前からお酒を作って飲んでいました。もち米などを原料にした醸造酒で、黄色味がかっていたので「黄酒(ホアンチュウ)」と呼ばれています。作り方は地域や原料により異なりますが、アルコール度数は14~18度です。
代表的な黄酒としては「紹興酒」が有名です。原料はもち米と麦麹、カラメルなどで、色は茶色味がかっています。中国料理店には普通に置いているので、見たことがある人も多いでしょう。
ちなみに、黄酒を長期間熟成させたものが「老酒(ラオチュウ)」となります。紹興酒以外の黄酒を熟成させたものも老酒と呼ぶので、必ずしも老酒が紹興酒とは限りません。
いい紹興酒は芳醇な香りで、味は甘やか。薬草のニュアンスもありつつ、コクがあります。単品で飲むと言うよりも、やはり中国料理と合わせて飲むと、美味しさが際立ちます。
基本はストレートで飲むのがオススメです。冷やしたり燗したりする必要もありません。老酒を楽しむなら、ぜひストレートで味わいたいところです。さっぱりとごくごく飲みながら料理を楽しみたいなら、ロックスタイルでもよいでしょう。
当然、さまざまな製品が出まわっているので、値段もピンキリです。もちろん低価格の激安品の場合、味もそれなりです。以前の日本には、あまりいい紹興酒が入ってこなかったので、ザラメを入れて飲む人が多くいました。これは、中国の江南地方での飲み方を真似しているのですが、現在出まわっている紹興酒に入れる必要はありません。
好きで飲んでいる年配の方に注意する必要はないのですが、それを真似して紹興酒にはザラメを入れるのが正式マナー、なんて思い込まないようにしてください。
紹興酒は3年や5年熟成したものもいいのですが、10年くらいからグッとまろやかになり、料理との相性も合いやすくなります。コクも深くなり、お酒自体もとても美味です。
先日、横浜の「南粤美食(ナンエツビショク)」で食事をしたのですが、10年ものの「紹興酒 紹興大越貴酒」を美味い美味いと飲んでいたら、店が15年ものの「陳年紹興貴酒15年 壺」を猛烈にプッシュしてくるので、値段を気にしつつ飲んでみたところ、最高でした。
美味しい紹興酒は本当にグイグイ飲めます。美味しい中華料理に合わせたらなおさらです。しかし、ワインよりはアルコール度数が高いので、ハイペースで飲んでいるとあっという間に酔ってしまうので要注意です。
紹興酒の飲み方の基本はストレート。ザラメを入れるのは…
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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