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元プロキックボクサーKENJIが「殴られ屋」になったワケ。世界タイトル戦も経験

自分を売って稼ぐ

あの「自分を売る」は今/殴られ屋

 夜の盛り場に集いし者は、男も女も酒と刺激が好物だ。そんな酔客の拳の前に自分の顔や体を投げ出す仕事は、クレイジーの極みだろう。元プロキックボクサーで、世界タイトル戦も経験したKENJI氏が、殴られ屋を始めた理由はなんなのか。 「キックボクサー引退後はジムでコーチをしていたんですが、素人さんに格闘技の楽しさを教えるなら、もっと面白いやり方はないかと考えたんです。そのほうが格闘技業界も盛り上がると思って。そんなとき、『かつて見たことのある殴られ屋をしたら注目されるのでは?』と思いつきました」  殴られ屋のルールは至ってシンプル。客は16オンスのグローブをつけ、30秒間顔面のみを殴る。KENJI氏は避けたりガードしたりするだけだ。対戦料は決めず、客の“お気持ち”次第。 「一回1000円のように値段を決めていないほうが儲かるんです。ギャラリーを巻き込むトークをしながら対戦すると盛り上がり、チップも弾んでもらえます。これまでに貰った最高額は2万円。力自慢系のコワモテの方からいただきました。なかには1円を渡してくる高校生もいて殴ってやりたくなることもありますが(笑)、平均額は1000円ちょっと。時給にすると1万5000円ほどですね」
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現在大阪を拠点にしているKENJI氏だが、コロナが収束した際には、全国、果ては世界行脚をし、人々と拳を交えたいと語った


YouTubeで広告料収入

 このコロナ禍では、そうした素人との路上対戦や、プロ格闘家との対戦動画をYouTubeにアップしており、広告料収入で生活費を稼いでいる。 「動画内ではパンチの解説もしているんですが、それを見て研究してくる人が増えて、どんどんお客さんが強くなってきていますね。動画を見て僕と闘いたくなって、名古屋や沖縄からわざわざ来てくれた挑戦者もいました」  しかも、殴られ屋をしているなかで出会った企業関係者と、スポンサー契約の話が進んでいるそう。企業のロゴをつけながら殴られ屋をやる日がくるかもしれないと、彼は不敵に笑った。 自分を売って稼ぐ【KENJI氏】 芸人、俳優としても活動中。YouTubeのチャンネル登録者数は5.5万人を超える。トレードマークはメガネ形のヘアスタイル。
<取材・文/鶉野珠子(清談社)>
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