お金

消費者金融3社からの電話が鳴りやまない借金地獄。万策尽きた僕は…

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteで有名になったTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載。  低空飛行の生活にもいよいよ破滅の音が聞こえだした、令和2年8月現在、借金の催促のお話です。
ギャンブル犬

犬のTwitterプロフィール

=====  今月に入ってから、毎日2時間に1回くらいのペースでどこか知らない番号から電話がかかってくる。息を潜めて電話が鳴り終わるのを待ってから番号をネットで調べ、「レイク」「クレディセゾン」「アコム」などの名前を新規登録する。 カード会社の催促 僕が多額の借金を作ったのはちょうど1年くらい前で、毎月の返済金額が25万円、家賃を含めた生活費が10万円、合計35万円ほど必要な生活が続いていた。最初の半年間は昼夜を問わず働いてなんとか凌いでいたが、不況の煽りを受け、全てのバイト先をリセットしてからは割のいいバイトも特に見つからず、少し足りない状況が続き、先月とうとう首が回らなくなったことを確信し、ドミノのように「電話に出ない」現状が完成してしまった。  僕はすべてのカードの返済をリボ払いにしていた。100万借りてしまっても毎月の返済は3万円で済む。3万円なら一週間働けば手に入るし、パチンコで大勝して届く金額でもある。利息がヤバいからリボを活用する人間はアホ太郎、みたいな広告をよく見かけるが、そもそもリボでしか返せないくらい困窮しているからリボで借りる。入った沼がたまたま毒沼だったわけではなく、毒沼と知りながらも渡るしかないのがリボ利用者の実情なのだ。  さらに言えば返済金額が安いからこそ、現実的に「今日明日中になんとかなるかもしれない」のがリボで、我々アホ太郎は高すぎる利息を犠牲にしてチャンスを掴もうとしている。諦めない姿勢の表れが、たまたまリボの形をしていただけだ。結果がすべての大人だから周囲にクズだのなんだの言われるが、僕が高校球児で、涙を飲んでリボ払いにしていたら、みんなその勇気に涙すると思う。大人になんかなりたくなかった。  チャンスを掴めなかったリボ太郎は次に新しい沼を探す。コンビニや駅でクレジットカードの広告や営業を探し、家に帰って登録用紙を書き、片っ端から申請しまくる。これが3月。  たとえ500万円近い借金があっても借り換えができるのもリボの優れているところだろう。多重債務者が新しいクレジットカードや消費者金融に登録して運よく手に入る枠はせいぜい10万円だ。クビが回らなくなって2社ほど返済が遅れても、とりあえず傷口を塞ぐことはできる。  さて、この塞いだ傷口、もちろん絆創膏ではない。別の健康な皮膚を剥いで傷口に貼り付けているに過ぎない。剥がれた場所は次第に化膿し、病欠やクビで予期せぬ収入減に見舞われた時に新たな傷口となってしまう。こうしてフランケンシュタインのように身を切ってはくっつけを繰り返し、人の形をギリギリ保ってきた。  借りすぎて、もう切れる部位がなくなってくると、そこからは延命措置の段階に入る。本来返済に充てるはずだったものの支払いを一時的に遅らせ、他の支払いに充てる。具体的に言えば、家賃を遅らせてカード会社への返済を済ませ、家賃の会社に謝りの電話を入れ、次の月は逆に返済に充てるはずの金で家賃を払い、カード会社に謝りの電話を入れる。僕は学生時代の体力測定で反復横跳びの成績が良く、左にペコペコ、右にペコペコするのは得意だった。これが3ヶ月続いた。限界ギリギリまで支払い期限を引き延ばし、なんとかカードの失効を免れ続け、家賃も半月遅れくらいで支払い続けることに成功していた。
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そんなに長くは続かないのがリボの道
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