仕事

テレワークでオフィスは不要に? 社員のモチベーションを考える

すべてオンラインのクラウドオフィスとは?

 「働きがいを見つけるのは社員の仕事。働きやすい環境をつくるのは会社の仕事」と近藤氏。一方で、「オンラインで働きやすい職場」を突き詰めたのが、クラウドオフィス「RISA」を提供するOPSION代表の深野崇氏。7月に順次先行リリースを始めて以来、現在200社以上から申し込みが殺到している。果たしてクラウドオフィスとはどんなものなのか? 「リモートワークの問題点は、そのコミュニケーションのドライさや無機質さにあります。ですから、そこをいかにリアルに近づけるか。RISAの仮想オフィス内では、それぞれのメンバーが自由にアバターを設定し、チャットや音声通話を通じて交流することで、同じオフィスにいるかのような感覚を味わうことができるんです」 働き方革命 最大の特徴は、アバターを通じてリモートワーク中の同僚の状態が目視できるという点だ。 「『会議中』『離席中』『集中してます』などの各人のステータスを表示することで、『あの人は何をしているのか?』が可視化される。そのため、相談や雑談をするタイミングも見計らいやすいし、上司も部下の仕事ぶりを確認できます」

社員の発言力、発信力を高める効果も

 利用する企業には、製造業や製薬会社などが多いとか。 「非IT企業ほど、オンラインに難しさを感じる傾向が強く、アバターや仮想オフィスを介在させることで、ちょうどよい距離感が生まれているようです。アバターという新たな人格を通すことで、社員の発言力、発信力を高める効果も期待できます」
働き方革命

「今後、社内でコミュニケーションしながらアバターをグレードアップできるゲーミフィケーションの要素も取り入れていけたらと考えています」(深野氏)

 オンラインであっても、人間同士のコミュニケーション。ゲームのようだが、アバターという人格は意外に重要な要素のようだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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コロナ氷河期

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