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「note」が生んだ作家・岸田奈美がファンに愛される理由

“noteの女王”岸田奈美を有名にした「バズった記事」3選

●一時間かけてブラジャーを試着したら、黄泉の国から戦士たちが戻ってきた note初投稿にして120万PV、Twitterで4万いいねを獲得した記念すべき記事。補整下着ブランドの店でフィッティングしてもらったら、胸が2カップ上がって感動した……という話を、秀逸なたとえと勢いのある文体で書いた日常系ギャグ回 ●弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった ダウン症の弟があわや万引きか……という顛末が面白おかしく綴られるうちに、やがて彼が、地域の人々の優しさに見守られながら成長する感動的な余韻を残す一編。80万PVを超え、Twitterでは糸井重里や前澤友作にもRTされて話題を呼んだ ●最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日 一生、車椅子生活を余儀なくされた母。その絶望に苦しむ様子に耐えかね、当時高校生の岸田氏は「死にたいなら、死んでもいいよ」と告げる。そこから一念発起し、福祉系ベンチャーの創業メンバーになるきっかけとなった壮絶なエピソード
岸田奈美さん

著者の岸田奈美さん

【岸田奈美】 ’91年、兵庫県生まれ。ユニバーサルデザインの会社ミライロで広報部長を務めたのち、作家として独立。自称「100文字で済むことを2000文字で伝える」作家として、現在『小説現代』『ほぼ日刊イトイ新聞』などに連載中 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 車椅子ユーザーの母、ダウン症で知的障害のある弟、急逝した父――。家族との日々を、笑えて泣ける筆致で描き、読者の心を大いに揺さぶった自伝的エッセイ。小学館 1430円 <取材・文/小西 麗、撮影/堀内彩香>
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