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「鬼滅の刃」に便乗する政治家が寒い…菅首相、辻元清美、有働由美子までも

宮崎駿監督は「観てない」とキッパリ

 週刊誌の「FLASH」(11月24日号)が、ゴミ出し中の宮崎駿を突撃取材して「鬼滅の刃」を見たか尋ねた。きっぱりと、「見ていない」と答えた宮崎駿を茂木健一郎はTwitterで「目指される世界がはっきりとしているからではないでしょうか」と称賛した。ネット民からも潔いと称賛の声が上がった。  しかし、そんなの当たり前ではないか? いくらアニメ製作者とは言っても宮崎駿は79歳、もうジャンプ漫画なんか見るわけないだろ
 巨匠の横に勝手に名前を並べて恐縮だが、私も近頃では、昔あれだけ好きだった漫画が、全く読めなくなって驚いている。私は現在52歳だ。40歳位までは、漫画を本棚にずらりと並べることに自己満足を感じていた。今では、捨てるに捨てられない4つの巨大な本棚を、私は「蚤のマンション」と呼んでいる。歳を取ると漫画を、もちろん少年漫画等は特に、受け付けなくなるのは当たり前のことだ。  菅首相71歳、辻本清美60歳、有働由美子51歳、もう少年漫画を語るべき年齢ではない。もちろん好きなら好きで結構だ。しかしみっともないので、そんなことアピらないで欲しい。「密かに楽しめ」である。常識の無さが痛い。

「サンデージャポン」の「鬼滅の刃」特集回で噴き出した

 少し前に放送した「サンデージャポン」(TBS系)は「鬼滅の刃」特集だった。「鬼滅の刃」の熱狂的ファンだと言う、ハライチの岩井勇気が解説していた。彼の芸風や年齢だと違和感なく耳を傾けることができた。  同じ放送で、「鬼滅の刃」とは別件でインタビューを答えていた体操の池谷幸雄に、サンジャポらしくふざけ半分に、その話を向けると、彼は目を輝かせて「鬼滅の刃、大好き! 中学生からずっとジャンプ読んでいるから」と答えた。私は思わず食べていた朝食を吹き出してしまった。まだジャンプ読んでんのかよ! 池谷幸雄50歳。オメーはそれでいい。しかし、政治家や見識の象徴たるニュースキャスターが、池谷くんと同じでどうする。
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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