令和の米騒動!? SNSでバズってる米づくりアクションRPG『天穂のサクナヒメ』
制作したのは同人ゲームサークル「えーでるわいす」。これまでにアクション『花咲か妖精フリージア』、シューティング『アスタブリード』などをリリースし、海外でも評価されています。年に一度京都で行われるインディーゲームの祭典「BitSummit」に出展した際に、マーベラスUSAに声をかけられたのがきっかけで、今回の『サクナヒメ』が生まれたそうです。
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
主人公は武神と豊穣神の娘で、ぐうたらに暮らしてきた女神・サクナ。失態を犯したため、鬼が支配するヒノエ島に追放され、島の調査と開拓を命じられます……。
戦闘パートは横スクロールアクション。クワや鎌といった農具を武器として振るい、自在に伸び縮みする羽衣で移動したり、敵を引き寄せて投げたりしながら進んでいきます。
そこに米づくりシミュレーションパートが融合しているのが本作。「米は力だ!」というキャッチフレーズの通り、年に一度収穫する米の質が高いとサクナがより強く成長します。といってもこの米づくり、一筋縄ではいきません。
田起こし、種籾選別、田植えから収穫に至るまで日本の伝統的な農法が再現されています。1季節はゲーム内で3日間。サクナを操作し、田を耕し、苗を植え、段階的に工程をこなしていきます(村人に依頼することも可能ですが米の品質が落ちます)。雑草取りに肥溜めを使った肥料作りなどやることは山積み。
年によって雨が降り続くなど気候条件も変化し、病気や害虫が発生することもあって、単純に同じ作業の繰り返しというわけにもいきません。「作り込みがすごい」という声があがるのも頷けます。
大手米卸の神明とコラボしてのプレゼントキャンペーンも行われ、農業界からも熱視線が送られている『天穂のサクナヒメ』。今後もさまざまなコラボが実現しそうで、メディアミックスも含めメジャーな存在になっていく予感がします。1
2
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ