スタバやドミノピザのロゴが、実は変わっていた理由
日本コカ・コーラが9月に発売した「ミニッツメイド ごろっと果実」のラベル文字が上下逆さまになっていることが話題になったのは記憶に新しい。大ぶりの果実が入った飲料を、逆さまにするくらいにしっかり振ってから飲んで欲しいという、企業の思いが結実させたデザインだ。
デザインの秘密について教えてくれたのは、様々な有名ラーメン店のロゴのデザインを手がける青木健氏。世界で初めてラーメンでミシュランの星を獲得した「Japanese Soba Noodles 蔦」や人気ラーメン店「凪」、カップ麺としてコンビニでよく見かける「ラーメン海鳴」などロゴを手がけたラーメン店は数十にものぼる。
青木氏によると、企業ロゴのデザインはシンプルになっていくものだという。例えば、人気コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」。かつては人魚のモチーフのまわりに“STARBUCKS COFFEE”という文字が書かれていたが、2011年のデザイン変更で文字がなくなっている。
これについて青木氏は「認知度の問題ですね。店舗数が増えて、マークを見れば誰でもスタバだとわかるようになってきたので、企業名を入れなくなった」と話す。
こうした例は他にもあり「ドミノピザのロゴも徐々にシンプルになっていて、今ではピザという文字すらなくなってます」という。ドミノピザは2012年に世界1万店舗を達成したのを機に、「ピザ」の文字がない現在のロゴに変えたのだ。
また「サマンサタバサのバッグも、以前はブランド名が大きく書いてあったんですが、爆発的に売れた後に小さくしたんです。これは、同じバッグを持っている人に街で遭遇しても恥ずかしくないようにということなんです」と、シンプルに秘められた別の理由も明かしてくれた。
多くの企業ロゴは時代とともに変わっていくが、変わらないロゴもある。それが「コカコーラ」だ。リボンで筆記体を書いたようなあの文字はお馴染みだが、このロゴを作ったのはデザイナーではないのだそう。青木氏によると「これ、経理担当の人が書いたものなんですよ。赤と白という色も、その人の好きな色だそうなんです」という。100年以上続く同社のロゴだが、実は一度だけ変更されたことがあったのだそう。
「ほんの一時期、ゴシック体のシンプルなものに変わったことがあったんですよ」と同氏。しかし、現在は元のデザインに戻っている理由として「その変更に対して、アメリカで数ヶ月の間に50万件もの苦情が殺到したので、慌てて元に戻したそうなんです」という。インターネットやSNSのない時代に苦情50万件という数字から、青木氏は「郷土の誇りという気持ちもあるんでしょうね」と推察する。
このように、私たちの身の回りの何気ないデザインにも意味や機能が隠されていることが多い。デザインの隠れた秘密について、専門家に話を聞いた。/
— ミニッツメイド (@minutemaidJP) October 12, 2020
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デザインの主流はシンプルさ?
変えられないロゴもある
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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