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「ミリオンゴッド凱旋」の撤去でパチンコ店の廃業と違法営業が急増

稼ぎ頭がホールから消えた日

ミリオンゴッド神々の凱旋

撤去される「ミリオンゴッド神々の凱旋」売上げに貢献してきた人気台だったため、ホールの売上げには大きな影響も……

 11月15日の深夜、閉店作業中の都内某ホールでは翌日の新台入替作業として、金色に輝く筐体のパチスロ機が取り外されていた。外されていたのは「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」、俗に“凱旋”と呼ばれるヒット機種である。 「凱旋はホールにとって、最も重要な機械でした。波が荒すぎて、回収しようと全台設定1でも出てしまうことも多々ありましたけど、それでも安定して利益を生み出してくれていましたね」  こう語るのは都内某ホールの店長だ。凱旋の売上げが圧倒的に高かった理由は通常時のコイン持ちと初当たりの重さにあったという。 「他機種と比べて通常時のコイン持ちは良くない。おまけに初当たりも重いので、他機種に比べて圧倒的に売上げが高かったのが凱旋なんですよ。そういうスペックの機種は他にないわけではない。でも、それだけキツい機械でもちゃんと稼働してくれたのは凱旋だけでした。やはり売上げが見込める、キャッシュがしっかり入ってくるっていうのは経営面においての貢献度が高くなりますし、撤去しないで済めば本当にありがたかったんですがね……」

なぜ凱旋は撤去されたのか?

 ホールにとっては救世主的存在だった凱旋だが、撤去されるのは、凱旋が業界団体から高射幸性遊技機として指定されていたためだ。  高射幸性遊技機とはその名の通り、射幸性、すなわちギャンブル性が高いと認めれた機種のことで、ホールデータで2万枚以上の差玉(※つまり等価交換なら40万円以上も客側が勝ったことになる)が確認されたものが指定されるのが基本。凱旋以外にも多くの5号機が高射幸性遊技機に指定されており、その多くは業界団体によって決議された自主規制に則りこれまでも段階的に撤去されてきた。 「一昨年の1月末にはスロットの全設置台数の30%、昨年1月末には15%、今年の1月末には5%と段階的に削減して、来年1月末には完全にホールからなくしていくというのが、高射幸性遊技機の撤去スケジュールでした。でもこれはあくまで自主的なものであり、もちろん行政側との折衝もあったとは思いますが、結局は今年1月の目標がなし崩しになったんです。結局、5%を経ずに15%のままで来年1月で完全撤去ということになりましたね。その15%のほとんどは、どこのホールも凱旋だったんじゃないでしょうか」(前出店長) 来年1月末の高射幸性遊技機撤去を待たずに、11月で凱旋が撤去されたのは認定期限を迎えため。遊技機にはメーカーが申請する検定とホールが申請する認定があり、それぞれ最長3年という期限がある。一般的には検定が切れる直前に認定の手続きを行うため、理論上は最長6年の設置が認められる。そしてこの期限が切れたら、営業に使えないためにお役御免となり、ホールから姿を消すことになるのだ。
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コロナの影響で5号機設置期間が延長になるも……
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