トランプを熱烈に支持する日本人たち。熱いエールを送る理由とは
混迷を極めた米大統領選。日本のメディアは敗北を認めないトランプ大統領をくさし、彼の支持者を「過激」と切り捨てた。だが、熱狂的なトランピストは日本にもいる。なぜ、彼らは熱いエールを送るのか? その主張に耳を傾けた。
米大統領選は、民主党のバイデン候補の勝利が確実な情勢だが、トランプ大統領は選挙不正があったとして裁判に訴えたうえ、政権移行手続きも拒み、今も混乱が続く。
法的には、12月14日の選挙人投票、来年1月6日の議会承認を経て、初めて大統領が選出されるが、11月23日、米連邦政府一般調達局は政権移行作業を承認し、バイデン新大統領を認めた格好だ。
だが、トランプは徹底抗戦の構えを崩さず、米国のトランプ支持者も勝利を信じている。同様に、熱烈なトランプ支持者が多いのが日本だ。米国の選挙権もないのに、なぜトランプを支持するのか?
「トランプ大統領を支援する会」の小林直太・事務局長(57歳)は、大統領選の応援のため、米国に駆けつけたという。
「トランプは就任演説で『ワシントンD.C.から権限を国民に返す日だ』と語りかけました。私は政府の権限を最小限にとどめ、国民の自由を尊重すべきと考えており、これを聞いて応援するようになった。米国の政権は共和党でも、民主党でも、背後でディープステート(闇の政府)や国際金融資本が操っている。
もっとも大事なのは、人々の自由を阻害する共産主義は悪ということ。だが、グローバリズムに染まった西側諸国は、中国の拡張路線を止められず、そこに現れたのが中国に厳しく対峙するトランプだった。今起きているのは中国共産党という悪と、トランプという善との戦い。彼を応援すれば、中国に領海を脅かされる日本の国益にもなる」
トランプを支持する理由として強硬な対中政策を挙げる日本人は多い。安全保障に精通する評論家の江崎道朗氏は、こう解説する。
「中国共産党を最大の脅威と考えるトランプ政権の誕生は、ニクソン政権以来のことだった。’72年、方針転換したニクソンの電撃訪中後、米中は手を組んできたが、トランプが米国の対中政策を転換させた。そんなトランプを応援する声が日本で上がるのは、自然なことです。ただ、同様の反応は、北朝鮮を『悪の枢軸』と非難したブッシュ大統領に対しても起きており、さほど珍しいことではない」
保守から「Qアノン」まで理由は違えど熱烈に支持!
熱烈なトランプ支持者の声
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