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トランプを熱烈に支持する日本人たち。熱いエールを送る理由とは

トランプ支援集会を日比谷公園で開催

トランプ支持者

トランプ米大統領支援集会のビラには、「戦いは、これからだ!」の文字が躍る。全国各地から支援集会を開催したい、と要請があるという

 偏向するメディアへの対決姿勢も、トランプ支持の理由だ。11月29日に、東京・日比谷公園で開催されたトランプ米大統領支援集会・実行委員会の徳岡滋氏(72歳)も、メディアをこう批判する。 「大統領選挙で大規模な不正を行ったバイデンが大統領に就任すれば、民主主義の根幹である選挙制度が揺らぐ。世界の民主主義の危機であり、日本も他人事ではない。ところが、米日のマスコミはバイデンを『次期大統領』と確定的に報道し、選挙不正を黙殺。バイデンの当選を既成事実化しようとしている。  トランプは、世界の覇権を握ろうと企む中国に厳しく対応してきた。尖閣への中国の領海侵入が激増する安全保障上の危機に際して、日本人がトランプを支持することはむしろ理にかなう。  ところが、菅首相はバイデンに当選の祝辞を送ってしまった。トランプは快く思わないだろうし、訴訟で選挙結果が逆転してトランプが再選したとき、日米関係に影を落としかねない。だから、日本にトランプ支持者が大勢いるとメッセージを送ることが重要なのです」  やはり、日本の保守層とトランプは相性がいいらしい。保守論客としても有名な経済評論家の渡邉哲也氏は、背景をこう読み解く。 「ナショナリストで反グローバリズムのトランプは、自国国益を重視する保守思想とそもそも親和性が高い。歴史的に日本は共和党政権とうまくやってきたが、共和党に保守色が強かったのは過去の話で、冷戦が終わるとネオコン(新保守主義)が党内で台頭した。  ネオコンはもともと民主党支持で、社会主義に近い思想のグローバリストだが、冷戦終結後、共和党にも入り込んだのです。だがトランプは、冷戦前にソ連と対峙したレーガン大統領の時代までの先祖返りを体現したのです」

米大統領選で存在感を発揮したQアノン

 米大統領選で存在感を発揮したのがQアノンだ。その主張は、「米国は民主党、メディア、政財界の大物らによるディープステートに支配されている」「トランプ大統領は悪魔崇拝の闇の勢力と戦っているが、左派メディアがフェイクニュースでトランプを攻撃している」といったものだ。  トランプの集会では「Q」と書かれたTシャツ姿の参加者が多く見られたが、Qアノンは英・独・仏に広がり、日本にも「Q Army Japan Flynn」がある。メンバーのJ氏は、トランプを支持する理由をこう話す。 「トランプ政権になると戦争はなくなったし、コロナがただの風邪であると身をもって証明し、ウイルスの情報も流してくれた。彼が再選されれば、日本のディープステートの情報も明かされる可能性がある。トランプを支持することで、闇の勢力の力を抑えられるのです」
トランプ支持者

「Q Army Japan Flynn」メンバーの2hey氏(左)とJ氏。既存メディアに懐疑的な2人の情報源は、唯一Qmapの日本語訳を伝えるEriさん(@okabaeri9111)のツイッターだ

 法廷闘争が続く民主党の選挙不正疑惑については、2hey氏がこう続けた。 「すでに不正の証拠を大量に押さえており、トランプはいかに劇的に逆転するかシナリオを練っているのでしょう。世界を俯瞰すれば、日本の上には米国、米国の上にはディープステートがいて支配しており、悪の勢力と戦うトランプを支持することは日本のためになる。  バイデンが大統領になれば、ディープステートの指令が日本にも下り、搾取されてしまう……。日本では格差が拡大し、子供が食事もできず、子ども食堂が各地にできているが、子ども食堂が存在する構造を変えなければ問題は解決しない。そのためには、トランプの戦いを応援する必要がある」  日本のトランプ支持者の願いは、叶うのだろうか。
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トランプは安倍政権の「上位互換」だった
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