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名言の宝庫とSNSで話題の漫画『ちひろさん』。あの『ショムニ』の作者だった

ネットで話題のセリフが生まれた背景

 ネットで話題の「言い訳ときれいごとを全部引き算していくと最後に着色されてない裸の感覚が残るでしょ。答えはもう出てるのよ。あとはそれを飲み込む覚悟ができるかどうかだけ」というセリフ。どのような背景から生まれたのだろうか。 「このセリフは、自分自身の悩みを追い詰めていった末の答えで、周りの人の悩みや相談事に接して解決してきた私が出した結論なんです。解決法はわかりきっているにも関わらず、多くの人はそこから目を逸らして現実を見ないんです。多くの人がこのセリフに共感してくれるということは、問題の根本的な解決法をみんな心の奥底では知っているということなのだと思います」

“真面目な人が泥沼にはまらない心がけ”から生まれた言葉

 最後に、作中で安田さんがお気に入りの台詞を伺った。 「『礼儀を知らないやつに礼儀なんかいらない』『相手は私を傷つけたいだけ。だったら傷ついてあげない。かすり傷ひとつつけさせてなんかやらない』というセリフですかね。  これは、自分でも心掛けていることです。万人に優しくしようとしたり、傷つけたいだけの人の言葉を真に受けたりして、泥沼にハマってしまう真面目な人が本当にたくさん見受けられるので」  ――今後の展開はまだまだ未知数だと言う安田さん。しかし、今後も現代人の痛みに寄り添う名台詞の数々が生み出されていくはずなのは、想像に事欠かないだろう。<取材・文/OIK志野(A4studio)>
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