「一生治らない」ともいわれる浮気。元衆議院議員・宮崎謙介氏のように性懲りもなく浮気してしまうのは、実は反省が足りないからではない。人はどうして浮気を繰り返してしまうのか。そのメカニズムを追った。 　4年ぶり2度目――。「甲子園出場かよ」とネットで総ツッコミを受けた元衆議院議員の宮崎謙介氏の不倫騒動。思えば4年前、「育休宣言」をした身でありながら妻が出産入院中に不倫して、「ゲス不倫」と呼ばれ、議員辞職に追いこまれるほどの批判を浴びた。その後、品行方正な良夫を演じるも、先月に地方在住の30代女性との不倫が再び発覚。「一度浮気した人は繰り返す」といわれるが、それを証明するかたちとなった。 　実際、浮気を繰り返す確率はどれくらいなのだろうか。アメリカのデンバー大学が18～35歳の484人を5年間にわたって調査した結果によると、32％の人に浮気経験があり、そのうち45％の人が新しい恋人ができた際にまた浮気をしたことが判明したという。約半数は、浮気を繰り返しているのだ。 　ただ、はなから反省する気がない人はさておき、浮気をやめたくてもやめられない人がいる。木原祥吾さん（仮名・33歳）は、罪悪感でいっぱいだ。 「前の彼女と別れてから、遊び回っている友達が羨ましくて、多いときで3～4人同時に付き合い、1年で25人の女性と関係を持ちました。そんなとき、本当に大切にしたい彼女と出会い、関係のある人を全部切って真剣交際を始めました」 　だが、浮気癖はそう簡単には治らない。 「交際して半年が経過した頃、会社の直属の後輩女性から『好き好き』と猛アタックを受けました。後輩は既婚者だし、適当にあしらっていたのですが、あるとき二人でご飯に行って、後輩からボディタッチやキスをされ、理性が崩壊してしまい……。いけないことだと思いつつ関係が1か月間続きました。ある夜、後輩とその旦那が自宅に乗り込んできて、旦那が『お前の彼女にも俺と同じ思いをさせてやる』と彼女に電話をするよう強要され、すべてを白状しました」