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上司の心を掴んで社内ニート生活を満喫

企業に雇用されながらも職務に従事していないサラリーマン、「社内ニート」。何と全雇用者の8.5%が該当すると言われる。その多くは将来不安や自己の存在否定などに悩んでいるが、なかにはクビにならぬよう、あの手この手を尽くしたり、社外で担保をつくって将来不安から逃れている社内ニートも。彼らに社内サバイバル術を学べ!

◆社内ニートのお気楽日報集

【写真で個展を開くため会社も堂々と休んでます】
金森信一さん(仮名)30歳・広告

写真

※画像はイメージです

 準大手広告代理店のクリエイティブ部門に勤務する金森さん。

「CMの絵コンテを考えるのが仕事ですが、センスのいい人が大部分を持っていくのが実情。普通の私には無理だと、入社してすぐに実感しました。そこで割り切って、趣味に生きています。デジカメ片手に気に入った風景を撮って、たまに個展を開くのが唯一の楽しみ。2か月に一度は1週間の長期休暇を取って撮影に出かけます。怒られること? ありませんよ」

 しかし、彼が本当にすごいのは社内で孤立していないことだ。

「マル秘社内営業をしているからです(笑)。といっても、たまに上司のおじさんを誘って、公私の相談を持ちかけるだけ。若い人に相談されると、気持ちがいいみたいです。すると、仕事で活躍しなくとも気にかけてくれる」

 上層部の心さえ摑めば、有閑社内ニートになれる、ということか。

【アイツがいるうちは大丈夫、と周囲の安心材料に】
岡野 敦さん(仮名)37歳・映画配給

 映画配給会社に勤めながら、「本当はゲーム好き」という身勝手な理由で仕事が疎かな岡野さん。最低限のノルマもこなさず、同僚からダメ社員のレッテルを貼られるが、クビにならない理由は一体?

「あるロシアンパブのお店に遊びにいったら、偶然にも勤め先の社長がいて『君もコッチが好きか!』と意気投合したんです(笑)」

「社長のお気に入り」に腰を据えたおかげで、近頃は就業中にマイブームの「レザー小物作り」に没頭。さらに……。

「社長に映画宣伝用のポスター制作をしたいと言ったら、僕専用の最新PCやデザイン用具を一式揃えてくれました。未経験だから一枚できあがるペースがすごく遅いんですけどね(笑)」

 同僚からは不満爆発だが「岡野がクビにならないうちは大丈夫だな」と妙に会社の安定剤にもなっている……とか。

【大人のおもちゃ屋の独身雇われ店主はシコシコと漫画描き】
吉田浩二さん(仮名)32歳・おとなのおもちゃ屋

吉田さん作のエロマンガ

吉田さん作のエロマンガ

 責任ある「店長」の立場も、頭に「雇われ」がつけば趣味に没頭できると当事者の吉田さんは言う。

「オーナーが道楽で始めたお店なので、赤字にならなければ文句を言ってこない。『新商品の企画を考えろ』と言われることもあるけど、オーナーが無知なネット通販の話をしながら屁理屈を並べると、たいてい黙ります(笑)」

 アダルトショップが混雑するのは、アフター5。午前中にネット通販の梱包作業を終えれば、昼前にはフリータイム。すぐさま取り出すのはケント紙とインクだ。

「2年前から描き始めて、作品を自分のサイトにアップしています。将来は『だめんず・うぉ~か~』のような漫画の連載を持ちたい」

 吉田さんは気ままな独身貴族で手取り20万円でも不満はなし。

「もしも結婚相手が見つかったのなら少々本気出すかも。それまではニートなドリーマーでいたい」

― 社内ニートの(驚)処世術【9】 ―




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