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社内ニートでも可愛がられるサバイバル術

企業に雇用されながらも職務に従事していないサラリーマン、「社内ニート」。何と全雇用者の8.5%が該当すると言われる。その多くは将来不安や自己の存在否定などに悩んでいるが、なかにはクビにならぬよう、あの手この手を尽くしたり、社外で担保をつくって将来不安から逃れている社内ニートも。彼らに社内サバイバル術を学べ!

【愚痴聞きと雑用を買って出れば、可愛がられる!】
皆川智明さん(仮名)27歳・営業事務

皆川さんの一日前回紹介したように「ニート上司(http://nikkan-spa.jp/172391)」が部下のパフォーマンスを上げている人がいる一方、「ニート部下」として組織を円滑に回すのが、皆川さんだ。

「社外の電話対応や書類の作成がメインです。重要な仕事を任されても責任を取りたくないので、今のままで十分。自分のなかでの向上心はゼロですね」

 自他ともに認める社内ニートにもかかわらず、なぜか彼を擁護する上司・先輩は多いという。

「職場の人間関係や仕事の悩みなど、周囲の愚痴の聞き役になることが多いんです。基本、自分以外の人間には興味がないので聞き流すだけなのですが、噂話をすることもないので“口が堅いヤツ”と思われているようで……。先輩のなかには、自分の立場を脅かす“デキる後輩”を毛嫌いしている人もいますが、『お前は人畜無害だからいい』と言ってもらえる。頻繁に飲みに連れていってもらったり、食事をご馳走になったり、結構可愛がられているんですよね」

 仕事のできない“安全クン”と思われることが、可愛がられるポイントということか。雑務である電話対応や書類作成だけはみずから積極的にこなし、大半の時間は、ブログを書いたりプライベートのメールをして過ごしている。

「『ややこしい仕事はオレに振るな』と常に念じているのですが、たまに空気が読めない上司から仕事を頼まれます。そんなときは『自分より○○さんのほうがこの件はプロフェッショナルですよ』と持ち上げて仕事を押しつけ、『自分もそう言ってもらえるように頑張らないといけないですね~』と自虐を入れる。実際の仕事量は同期の4分の1程度です(笑)」

 その狙いをすでに見抜いている同僚もいるというが……。

「別に他人にどう思われようが興味はありませんが、職場全体を敵に回して居心地が悪くなるのだけは避けたい。だからこそ、『無害な存在になる』『皆が嫌がる雑用は積極的にこなす』ことで、“使えないけど、いなくなったら困る”という立ち位置を確立するんです」

 忙殺される同僚を尻目に、悠々自適の社内ニートライフを送る皆川さん。「実はアイツ、要領がいいよな」とうらやむ声も少なくない。

【極意】
雑用も進んでやれば自然と「必要とされる人間」になれる

― 社内ニートの(驚)処世術【8】 ―




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