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与沢翼が注目する「成長性があり割安なバリューグロース株」とは?

◆成長性があり、まだ割安なバリューグロース株を狙う

「また、バリュー株とスターグロース株の間にあるような銘柄も多々あります。いわば“ハイブリッド”の『バリューグロース株』です。これは理論的に割高ではなく、業績も好調な銘柄のこと。ただし、株価上昇に勢いまではなく、バイ&ホールドするしかない。指標の目安はPERが数十倍以下、PBRが数倍以内でしょうか。それらの観点から私が注目するのは、KADOKAWAやモーニングスター、MCJなどです」  KADOKAWAは年初来高値を更新するほどだが、PERは27.09倍、PBRは1.76倍と教科書的には割高ではない(株価などのデータは11月20日終値時点のもの)。
KADOKAWA

コロナ流行下でのコンテンツ需要増大から本業の出版部門が伸び、映画の客足停滞を跳ね返して9月中間期の営業利益は過去最高。ドワンゴのネットイベントも収益貢献。株価は10月に上場来高値を更新し、さらに上値をうかがう

 また、モーニングスターは売上高、経常利益、最終利益が過去最高で、営業利益も過去最高水準と業績は好調。2002年以降のチャートで見ると高値水準に面合わせしているが、PERは32.66倍、PBRは4.16倍、時価総額約400億円とスターグロース株ほどの割高感はない。どちらも成長性や安定感もあり、いまだ割高とも言えない、まさに“ハイブリッド型”といえるだろう。
モーニングスター

投信データ販売やセミナーを展開し、10月に東証1部に昇格。コロナ禍を契機にネット証券の新規口座が過去最高ペースで増加しており、個人の運用情報ニーズは高まるばかり。上場21年目にして第2の成長ステージ入り

MCJ

国産低価格パソコン「マウス」がテレワークや在宅学習の浸透を背景に販売を伸ばし、2021年3月期は最高益更新の見通し。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が利用するJPX日経400指数で唯一の東証2部銘柄

「グロース株、バリュー株、ハイブリッド株の3つの目線からポートフォリオを組むといい。そこにコロナ逆張りをいつどうスパイスするか。ただし、銘柄数やロジックを分散すればするほど、リスクもリターンも平均化されてしまいます。かといって、集中投資をすれば、それだけリスクも高くなる。ここからは各自が投資に何を期待しているか次第だと思います。集中、分散の程度、また2021年をどう読むかも読者次第です」 4つの提言
実業家・投資家。“秒速で1億円稼ぐ男”として知られる。現在はタイ、ドバイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなど39の高級マンションを所有し、純資産は80億円に達する。YouTubeのメンバーシップ(有料コミュニティ)では月16本(LIVE配信含む)を配信と、ほぼ毎日文章を投稿。著書に『ブチ抜く力』『告白 秒速で転落した真実』など。現在、次期作の出版を執筆中。 ツイッター:@tsubasa_yozawa YouTube:【公式】与沢翼

ブチ抜く力

4年で純資産70億円。2か月で22kgの減量。あの「秒速の男」が地獄の底から生還。


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