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【サラリーマンのバイト事情】4人に1人が経験あり。40代も

◆派遣会社経由が当たり前? 会社員のバイト事情を調査!
関根秀一郎氏

関根秀一郎氏

 働けど働けど、給料は上がらない。少ない給料を補うべく、アフィリエイトなどの副業を始めてみても、1万~2万円台しか稼げない人が45%というのが実情である(DODA「副業の実態調査2011」より)。ならば、一定時間働けばそれに応じて給料がもらえるバイトのほうが確実なのでは?  そこで、30~40代のサラリーマン200人に、バイトに関する意識調査を実施。結果、「この3年以内で本業がありながらもバイトをしたことがある」は27%。「バイトをしようと思ったことがある」と答えた人は39%。実に66%のサラリーマンが本業以外にバイトをしているか、やろうと思ったことがあるようだ。  だが、30~40代でもバイトは見つかるのだろうか? そこで「どうやってバイトを見つけたか」を聞いてみると、最も多かったのが「友人・知人からの紹介」(45%)。 「知人からの紹介で配送のバイトを始めた」という山田勝さん(仮名・39歳)は、「友人が朝6~8時で配達のバイトをしていて、『生活リズムを崩さず、毎日コツコツできる』と教えてくれたんです。私も毎日17時の定時で仕事が終わるので、友人に紹介してもらい、平日18時から3~4時間働き始めました。時給1100円で、かなり家計が助かってます」と語る。  そのほかに情報源として使ったものは、「派遣会社(求人サイトやメール)」や「求人情報誌」、「新聞の折り込み広告」などが挙げられたが、「昨今のバイトは、派遣会社経由の仕事が大半を占めている」と指摘するのは、派遣ユニオンの関根秀一郎氏。 「昔は求人雑誌などでバイトを募るのが一般的でしたが、最近は派遣会社を通じて募集をかけるケースばかりになっています。求人元を見ると結局は派遣会社が募集しているケースが多いんです。本来もらえる給料の一部が派遣会社に中抜きされるため、以前に比べてバイトや派遣の時給相場は下がりつつありますね」  かつてのように求人雑誌や店頭の張り紙を見て、直接店舗に面接に行くのはもはや少数派。派遣会社を通すと多少中抜きはされるが、上手に使えば30~40代でも仕事を見つけることができる時代になったということだ。 【関根秀一郎氏】 派遣など労働者の権利を守る労働組合「派遣ユニオン」の書記長。「年越し派遣村」の主導者でもある。著書に『派遣の逆襲』など ― サラリーマンの(得)バイト情報【1】 ―
派遣の逆襲

強欲資本主義との闘いの記録

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