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男の脱毛、肌荒れの悩み。「思春期外来」の女医が出した答えは?

男だけど肌荒れが気になる! その対策法とは?

 肌に気を使うのは日頃からメイクをする女性、という印象があるかもしれないが、性別の差はないようだ。肌がきれいだと清潔感がアップするし、相手に与える印象もよくなる。そんな肌ケアについて聞いてみた。 「一般的に、皮脂が多い肌は脂性肌、水分が不足しがちな肌は乾燥肌と区別されます。顔のすべての部分が脂性肌、もしくは乾燥肌、ということではなく、場所によって脂っぽい部分と乾燥しやすい部分がある混合肌の人もたくさんいます。おでこから鼻にかけてのTゾーンは皮脂の分泌が盛んでテカっていて、頬やあごの辺り(Uゾーン)はシェービングで乾燥しがち、という人が多い印象です。  男性の肌は女性の肌に比べて若干厚みがあります。また、女性に比べて男性の肌のほうが、水分量が少なく皮脂の量は約3倍多いです。そして、男性ホルモンの影響で、思春期になると皮脂の分泌が盛んになってきますので、水分と皮脂のバランスを適切に保つことが非常に重要になってきます。  肌をきれいに保つには、正しいスキンケアが大切です。刺激の強い洗顔料で洗いすぎない、洗顔後は保湿して皮脂と水分のバランスを整えることを意識してください。保湿というと逆に脂っぽくなってしまうのではないか、と心配になる人もいるかもしれませんが、水分が不足すると足りない水分を補おうと皮脂の分泌が活発になってしまい悪循環です。スキンケア用品は水分を十分補給できるものを選んでください。  最近は男性用のスキンケア用品もたくさん売られているので、自分に合ったアイテムを使いましょう。女性と同じスキンケア用品を使っても問題はありませんが、最初にご説明した通り男性のほうが皮膚が厚く皮脂の分泌も多いので、男性用のスキンケア用品のほうがよいかもしれません」  最後に「毛深いとか肌が荒れていることで女性から嫌われるとは限らない」という女医さんの言葉を付け加えておきたい。  むしろ「毛深いとか肌が荒れているから嫌われると、おどおどしているほうが女性を遠ざけてしまう可能性がある。いろいろ含めて自分なのだと、気持ちを切り替えてみるのも必要」だとアドバイスしてくれた。 上野皮フ科・婦人科クリニック 皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科・美容皮膚科婦人科・婦人科検診を行っている。婦人科には、婦人科の受診が初めてだったり、恥ずかしかったり不安を感じたりする10代の女性を対象にした外来、思春期外来がある。そちらの担当女性医師によってまとめられた『10代の[性の悩み]白書』を刊行。ほかに更年期外来などもある。
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10代の[性の悩み]白書

メディアで話題の10代の性について相談ができる「思春期外来」
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