家に泊まっても性行為OKじゃない?男女の性的合意のズレを考える
「女性からサシ飲みに誘われた」「『酔っちゃった』と甘えてきた」――。女性の振る舞いから「今夜は最後までイケるかも?」と期待してしまったことは誰しもあるはず。
だが、20~35歳の女性300人に調査した結果、19.6%の女性が、男性からの誘いを「(嫌だったのに)断れなくて後悔したことがある」「断ったのに強引に最後までされたことがある」と回答。女性側もOKだと男性が思い違いしたままことに及び、辛い思いをさせている可能性すらあることがわかった。
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<女性300人に聞いた! 性行為のとき相手にはっきりOKと伝える?>
・はっきりOKと伝える 25.8%
・NOと言わなければOK 39.3%
・嫌がるふりをすることがある 15.3%
・断れなくて後悔したことがある 16.3%
・断ったのに強引にされたことがある 3.3%
OKかどうかはっきりと伝える女性は25.8%にとどまった。NOと言わなかったからといってOKではなく、嫌だけど断れなかった女性も多いのだ
※20~35歳で男性経験3人以上の女性300人にインターネット調査(2月1日~19日)
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週刊SPA!が昨年12月に掲載した記事「ヤレる女子大生ランキング」が今年1月、多くの非難を受けた。
世間を騒がせた原因の一つはこうした性的同意(性的な行為に及ぶ際にお互いの同意を得ること)に対する認識のズレだといえる。SPA!に抗議し、編集部との会談に臨んだ学生団体・Voice Up Japanのメンバーは
「年上男性が若い女性と付き合いたいと考えること自体は否定しませんが、属性や振る舞いで『ヤレる』と判断するのは、女性をちゃんと人として見ていない。
それに『男は押しが強いほうがモテる。お伺いを立てるなんてカッコ悪い』というのは時代遅れで勘違い。若い女性より社会的立場が強い年上男性からの誘いは、ハラスメントと紙一重です。おじさん世代こそ逐一相手の意思を確認して丁寧に接したほうがモテると思いますよ」
と話す。
性的同意を取るってどういうこと?

【Voice Up Japan】男女平等を目指してさまざまな活動を行う。代表の山本和奈さんは都合がつかなかったが、本特集の構成でもメンバーが助言をくれた(写真右から高橋亜咲さん、辻岡涼さん、金子理さん)

1月の会談の様子
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