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ミリオンゴッド凱旋撤去拒否&沖ドキ再設置…自主撤去に異を唱えたパチンコ店の言い分

今だミリオンゴッド凱旋が打てる店には連日客が……

 昨年11月で全国のホールから撤去されたはずの、人気パチスロ機『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』。しかし都下のあるホールでは、今でも絶賛稼働中だ。遊技していた人からは「まだ凱旋が打てると聞いて、電車で1時間かけて打ちに来ました」という声も聞かれるが、このホールには凱旋が残っているというのはちょっと詳しいファンなら常識であり、「どうせ設定には期待できないですけど、設定1でも万枚出ちゃうのが凱旋ですから。夢を見られるから、仮に負けたとしても新しい6号機を打つよりも納得できますよ」という声も聞かれる。
ミリオンゴッド凱旋

ミリオンゴッド凱旋が今なお設置され、打てるホール。客付きは良好だったが……

 業界にとっては、社会的批判を集めた高射幸性遊技機の撤去は早急に対応しなければならない課題として数年来取り組んできたものである。20年近く前になるが、4号機とよばれたパチスロが現役だった頃には100万円以上勝てるという機種も存在。その行き過ぎた射幸性が問題になり、複数機種が検定取り消し処分となり、そして射幸性の抑制を目的にした規則改正によって5号機時代が到来した。しかし規則の解釈や試験対策が進み、ファンやホールから魅力的(=たくさん玉が出る)なパチスロが求められた結果、5号機の射幸性も急速に上昇。4号機時代のような5万枚(等価交換で約100万円)には及ばないものの、約2万枚(約40万円)を超える差玉を吐き出す機種も登場するようになった。  出すぎた杭は打たれなくても、玉が出すぎる遊技機は行政から規制されるのがこの業界の常。結果的に射幸性が抑えられたはずの5号機も、2014年の試験方法変更に始まり、その後のメーカー団体による自粛規制などで射幸性が抑えられることになるが、最終的には2018年の規則改正という伝家の宝刀によって6号機時代へと突入する。それでも5号機は経過措置として3年間の設置が認められていたが、2万枚出るような機種は「高射幸性遊技機」として設置期限を待たずに順次撤去するという方針をホール団体では先に決議しており、これまではほぼ全てのホールがスケジュールに沿って粛々と撤去していた。

コロナによって5号機の設置期限は延長されたが……

 しかし昨年のコロナ禍により、2018年2月1日の新規則施行から3年としていた5号機の設置期限が新機種不足や入れ替え作業の軽減を目的に1年延長されることになった。ただし業界団体としては高射幸性遊技機は他の(つまり射幸性が低い)5号機とは扱いが異なり、最優先に撤去するべき存在として、自主的に延長しない方針を決定。その結果が昨年の11月の凱旋撤去であり、他の高射幸性遊技機も同様である。  しかし凱旋は他のマニアックな存在が多い高射幸性遊技機とは異なり、幅広いファンから人気のあるホールにとっての稼ぎ頭といえる主力機種だった。それでもほとんどのホールは泣く泣く撤去し、凱旋撤去をきっかけに廃業を決断したホールもあるほどだ。そうした状況であるにもかかわらず、撤去を拒み稼働を続けているホールがあるのは、近隣のライバル店はもちろん、業界全体にとっても頭の痛い話なのである。
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あくまでも自主撤去であり違法ではない
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