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たかが10分の繰り上げでもツラい。終電繰り上げで困惑する人々

終電で帰ると時給が下がる

 続いて、話を聞いたのは終電とは無縁そうな大阪のキャバクラに勤務する女性。 「今は時短継続中なので電車で帰っているんですが、もし営業時間が深夜に戻ったらすごく面倒臭くなりそうと思っています。今までは終電が0:30過ぎだったのが、今回の改正で0時過ぎになりました。店は21時オープンで時給が保証されるのが0時まで、それ以降は客席についている時間で換算されます。0時まで働いても着替えて走れば終電に間に合っていたのに、今後は間に合いそうにありませんね。  終電に乗るためには23:30には店を出ないといけないのですが、それだと30分の時給がカットされてしまいます。送りの車も一応あるのですが、0時過ぎてお客さんが誰もつかなかった場合、時給もつかず送迎代だけ引かれて働き損に。送りもすぐに乗れるわけではなく、1時とか1時半まで待たされて複数の女の子の家を回るので家に着く時間は2時半とか……、拘束時間が長すぎるんです」  繰り上げられた時間はたかが10分ほど。しかし、その10分のために時給が減ったり、仕事時間を大幅に前倒しすることも珍しくはない。ウィズコロナの新生活にはいつになったら馴染めるのだろうか…… <取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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