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日本一終電の早い駅に行ってきた。朝6時台の始発列車が終電…!?

―[シリーズ・駅]―
 東京や大阪などの大都市であれば、深夜12時を過ぎても多くの路線はまだ走っている。なかには終電が1時台なんて駅もあるほどだ。

始発電車が最終列車だった?

日本一終電が早い重岡駅

日本一終電が早い重岡駅

 さすがに地方だとそうはいかず、地方のローカル線では最終列車が夜9時台なんてところもある。しかし、これで「早っ!」なんて思うのはまだ序の口。なかには終電が朝6時47分とありえないほど早い駅もある。それがJR日豊本線の重岡駅(大分県佐伯市)だ。  佐伯・大分方面の上り線は、1日3本ながら夜に停車する列車もあるが、延岡・宮崎方面の下り線は、1日1本のみ(※20年4月現在)。17時台と19時台にも到着する列車はあるがどちらも重岡駅が終点のため、始発列車が最終列車でもあるわけだ。
重岡駅に向かう延岡行き普通列車

重岡駅に向かう延岡行き普通列車

 3月、筆者はそんな重岡駅に向かうべく、始発の佐伯駅近くホテルに前泊。翌朝チェックアウトして駅に向かうと、ちょうど列車がホームに入線するところだったが、メタルカラーの車両を見てビックリ! JR九州で運行している『にちりん』や『ひゅうが』『きりしま』などの特急で使用されるものと同じ787系と呼ばれる車両だったからだ。
特急用の車両なので車内も豪華

特急用の車両なので車内も豪華

 しかも、筆者の乗った日がたまたまそうだったわけではなく、普段から特急車両で運行されている知る人ぞ知る存在。この日は筆者以外にも5人の乗客が佐伯駅から乗ったが、いずれも鉄道ファンだったのか手持ちのカメラやスマホで写真を撮っていた。
筆者が利用した普通車グリーン席

筆者が利用した普通車グリーン席

 列車は4両編成だったが乗車可能なのは1両目のみで、残り3両は回送車両扱い。さらに先頭車両は前方がグリーン車、後方が自由席になっており、せっかくなので別料金を払ってグリーン車を利用することに。

車掌が驚くほど、下車する乗客が少ない?

 首都圏には湘南新宿ラインや上野東京ラインなどグリーン車付きの普通・快速列車は多いが、九州でグリーン車に乗れる普通列車は、1日1本の佐伯発延岡行きのみ。グリーン券は駅窓口で販売していないため、車内で車掌さんから購入したのだが行先を告げたら「えっ、重岡?」と確認されてしまった。  鉄道ファンでさえ降りる人は滅多にいないらしく、駅名を聞いて驚いてしまったそうだ。すごく気さくな方でほかの乗客とも「そんなに遠いところから来られたんですか!」などと話をしていた。まだ早朝で乗客が少ないこともあると思うが、こうした車掌さんや駅員さんとの触れ合いが鉄道ファンとしては楽しかったりする。
重岡駅

重岡駅

 列車は山のほうへと進み、いくつかのトンネルを抜け、定刻通り重岡駅に到着。反対方向から来る延岡発佐伯行きの普通列車もちょうど入線してきたのだが、こちらも特急の車両を使用していた。
重岡駅を出発する日本一早い最終列車

重岡駅を出発する日本一早い最終列車

重岡駅の時刻表。延岡方面の最終は6時47分

重岡駅の時刻表。延岡方面の最終は6時47分

名所案内で紹介されても遠すぎる…

名所案内で紹介されても遠すぎる…

 どちらの列車もすぐに出発。無人駅で下車する乗客もなく、残されたのは筆者ただひとり。次の延岡行き普通列車は24時間後で、佐伯駅に戻るにしても18時19分発で11時間半近くも待たなければならない。周辺にコンビニや飲食店もなく、駅の名所案内版で紹介されている場所はいずれも30㎞以上離れており、もはや最寄りですらない。
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途中下車する場合は要注意
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