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軽自動車で車中泊生活をエンジョイする30代。家賃ゼロ、月の支出は3万5000円

 ウィズコロナ時代、突然の失職や休職を余儀なくされるリスクが顕在化。いきなり無一文になってしまったら、一体どうやって生き延びればいいのか――。極限まで支出を減らし、車中泊生活する30代男性を取材。お金がなくても生き抜くすべを聞いた。

月の生活費3万5000円。バイト先を拠点に定住しカーライフを満喫

無職男のサバイバル術

「ただの車上生活者」さん(32歳)

「車=移動する家」ととらえ、全国を旅する欧米発のライフスタイル「バンライフ」。リモートワークで悠々自適、キラキラとした面が目立つ一方で、ひっそりと俗世間を離れ生活する者もいる。それが「ただの車上生活者」さん(32歳)だ。 「新卒で入った会社を4年半ほどで辞めて、そこからアルバイトで生計を立てつつ実家暮らし。軽自動車で車中泊生活を始めたのは昨年、31歳になってからです。今稼ぎになっているのは週4回の銭湯のアルバイトだけ。まだYouTubeは登録者が1000人未満なので収益化できなくて」  平均月収7万円、支出5万円。しかも支出のうち1万5000円が奨学金返済。つまり、家賃がないから成立しているのだ。 無職男のサバイバル術

バイト先や道の駅で車中泊

「人並みにPCやスマホを利用しますが、電気はソーラーパネルだけで十分に賄えますし、シャワーや洗濯はバイト先でやってしまうことが多いですね。  僕の場合、カーライフといっても遠出するわけではありません。バイト先や道の駅で宿泊しながら移動するので、ガソリン代や駐車場代もさほどかからないんです。食費が支出の大半を占めています」 無職男のサバイバル術 Amazonで手に入れたというソーラーパネルは、車中泊生活の必須アイテム。道の駅では盗難被害もあり、普段は車内にしまうという。
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彼が一日ですること
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週刊SPA!4/27号(4/20発売)

表紙の人/ 山本舞香

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